たけちゃん

アップグレードのたけちゃんのレビュー・感想・評価

アップグレード(2018年製作の映画)
4.5
このチップが、君の全てを変える……


リー・ワネル監督 2018年製作
主演ローガン・マーシャル=グリーン


シリーズ「今日の出来事」
昨日は札幌に宿泊。
でも、僕は映画にお金を使いたいので、ホテルはカプセル。食事も質素よ。それでも遠征はお金かかるよね~。

札幌遠征2本目は、こちら「アップグレード」
やはり、せっかくの遠征なので、地元ではやってないものを\(^o^)/

いや、でも、アナ雪の後にこれって、振り幅どうよ!




さて、映画です。
いや、これ、めちゃめちゃ面白かった。
手触りというか感触は、初めて「ターミネーター」の1作目を観た時に似てるかなぁ。
お金はかかってないのに、めちゃくちゃリアルで、脚本と演出による面白さに溢れていました。
僕のようなSFアクション好きにはたまらない作品でしたね。
僕と趣味の似てるみなさん、これはいいよ( •̀ω•́ )و✧


設定は少し近未来の話です。
道路にはオートパイロットの車とアナログカーが混在し、コンピューターも少し進み、様々なものが自動化されつつある未来。
主人公のグレイ・トレースは昔ながらのアナログカーを修理する技術屋。
奥さんは真逆のハイテク会社に務めます。
ある時、2人は車の故障で事故にあい、その後、暴漢に襲われて、妻を失い、自らも半身不随になってしまう……。しかし、その事故には、ある裏があった……という話です。


監督はリー・ワネル。
ジェームズ・ワン監督の「ソウ」や「インシディアス」の脚本で知られてますね。
でも、僕はホラー苦手なので、どれも見てません(笑)
だから、ホラーだったら、今作も観なかったと思うけど、これってSFなので、予告編から観たい気持ちバリバリでした。
馴染みと言えばお馴染みのストーリーで、「ロボコップ」や「ターミネーター」にも通ずるの。
でも、そこは現代的に、まさに"アップグレード"してあって、実に面白かった。

主人公のグレイ・トレースを演じたローガン・マーシャル=グリーンって、どことなく汚れた感じがトム・ハーディにも似てて、かなり好きでした。


気になるところはあるのよ?
例えば、操られたとは言え、人間の身体能力の限界値を超えるものなのか?とか、表皮や筋肉のダメージは無いのか?とかね。
でも、面白いからOKです(笑)←サスガ、タケチャン
迷っているあなた、これは劇場へ⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!




そして、音ネタ💩ウンチクンです!
オープニング、主人公のグレイが、車の修理をする場面で流れているのがハウリン・ウルフ"Howlin' Wolf"の「スモークスタック・ライトニン "Smokestack Lightning"」です。
スモークスタックって、煙突のことなので、煙突列車、すなわち蒸気機関車のことですよね。
電気機関車が出始めた頃、蒸気機関車は次第に古い時代のものとなっていきますよね。
グレイも時代遅れの車をレストアしていて、まさにシーンにあった選曲ですよね~。

ハウリン・ウルフはアメリカの黒人ブルースシンガーです。申し訳ないことに、僕は名前しか知りませんでした。
本名をチェスター・アーサー・バーネットというのですが、ステージネーム同様、強烈なダミ声で、まさにオオカミの叫び声。
1991年にロックの殿堂の「アーリー・インフルエンス」部門に入ったそうです。クリームやローリング・ストーンズに影響を与えたそうですが、勉強不足でした‪٩(×_×)۶‬
だって、レッド・ツェッペリンの「レモン・ソング」は、彼の「キリング・フロア」がオリジナルだというんだから、勉強不足甚だしい( ¯−¯ )フッ
聴いてみたら、本当にそっくりだった……。
「スプーンフル」もこの人の曲だったのか……。

早速、アルバムをダウンロードして聴きましたが、痺れましたね!若い頃はブルースの良さが分からなかったので、疎遠でしたが、この歳になると沁みるなぁ。しばらくヘビロテです!




というわけで、今作はなかなかの良作です。
ゴア描写も多少ありますが、何か面白いSFアクションないかなぁ……という方におすすめします\(^o^)/