Jaya

ナイフ・プラス・ハートのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

ナイフ・プラス・ハート(2018年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

レズビアンのゲイポルノ監督アンが編集のロイスにフラれたところで出演者たちがどんどん殺されていくお話。妙なリアル感のある配役が素晴らしい。

ゲイポルノ作成の様子は笑っていいのかどうか。「怒りのアナル」のネーミングセンス、事情聴取からの同じシチュエーションの撮影への移行、タイプライターに腰振り、色々と吹っ切れた表現に心を奪われました。単純に面白かった…。

さらには「口」のキャスティングや、ディルド飛び出しナイフ…。一番ハマり役だと思ったのはアーチー。カマっ気に留まらないハマり方してました。

サスペンスとしては特に捻りはなく、犯人の正体もかなり唐突。しかしそもそもサスペンスとして捉えていいのかよく分からない…。

アンとルイスの愛に、同性愛の悲哀。そしてラストシーンは彼岸での撮影風景なのか、哀しい心象なのか。劇伴とともにとんでもなく美しかったです。

かなり独特の映像センスで、どう捉えていいやら戸惑うところも多かったですが、表現したいことが強く伝わってきてそれを楽しめた名作でした。
Jaya

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