ひゅうどんこ

体操しようよのひゅうどんこのレビュー・感想・評価

体操しようよ(2018年製作の映画)
3.0
 原作ありきが主流の時代に、春藤忠温プロデューサーの起草→脚本で始まった、オリジナルシナリオの映画です。
その着想のとっかかりが、ラジオ体操の映画を作りたい!、というところらしく、失礼ながらこの地味に思えるラジオ体操を商業映画でやってしまう発想がスゴいです。

 公益財団法人 日本生産性本部「レジャー白書2018」の統計では、体操(器具を使わないもの)の参加人口は2,230万人で、スポーツ部門の第1位となっています。
この中には、ストレッチや色んな健康体操も含まれているとはいえ、日本全国津々浦々誰もが知っているラジオ体操が大部分を占めているであろうことは疑いようがありませんね。

 で、そこに定年退職後の在り方やら家族の在り方が絡んでくるわけですが、もう一度言います、、非常に地味です(^_^;)
ただ何故でしょう、ガツンと感動させられることもハラハラすることもなかったのに、観終わって、、無駄な時間を過ごしたなー、、とは思わなかったんですよね。

 撮影所の雰囲気はいつも朗らかで明るかったといいます。草刈正雄が出演を快諾したことで、共演者のキャスティングはとてもスムーズだったとも。
「一緒に体操しようよ🙌」という劇中そのままのユルくのどかな空気で「一緒に映画つくろうよ🙌」と現場が楽しみながら作った感がいい意味で伝わってきたのかもしれません。

 私自宅で鑑賞しながら、ラジオ体操を久し振りにやってみましたら、気持ちよかったです。うん。それでいいのですよ、この映画は📻。