ゼロ

アラジンのゼロのレビュー・感想・評価

アラジン(2019年製作の映画)
3.7
その願いは、心をつなぐ。

あの1992年制作されたディズニーの長編アニメーション映画作品『アラジン』の実写化。アニメよりは現実に即した設定にアップデートしていました。

まず、ミュージカルなシーンが多かった。陽気なものが多く、観ていて楽しめるものだった。

次に、ジーニーをウィル・スミス氏が演じていた。序盤は違和感しかなかったが、最後まで観ていると慣れてくる。彼は、陽気なキャラだけではなく、皮肉屋でもあり、悪い人選ではなかったのかもしれない。

そして、アラジンとジャスミンの設定。アラジンが、コソ泥として生活しており、序盤でそのシーンがクローズアップしていた。ジーニーに願いで王様になることを叶えさせたが、見た目は良いけど、中身が伴ってないキャラに映ってしまったのは残念。

ジャスミンは、プリンセスではあるが、王になるための勉強をしっかりしており、逞しい女性であった。ただ守られる存在ではない女性を描くのは、近年のディズニー映画では多いように感じる。

またアラジンの相棒であるアブーは、実写化するとただの猿であるのだが、活躍はめちゃくちゃしていた。何か危機が起きると、全てアラジンが乗り越えるのではなく、アブーが乗り越えていたので、表題を変えても良いかもしれない。

実写化にあたりの変化はあったが、ディズニーらしい映像美や音楽があり、最後まで楽しめた。あの名曲「ホール・ニュー・ワールド」は、実写化でも健在であり良かった。

頭を空っぽにして観れる良い作品でした。
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