ましゅー

ペット・セメタリーのましゅーのレビュー・感想・評価

ペット・セメタリー(2019年製作の映画)
3.5
この週末2本目。昨晩レイトでの鑑賞です。

『それは、娘を亡くした父親の
悲哀なる"禁忌"ホラー』
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本リメイク作、オリジナルの存在は知っていますが観たことがありませんでした。

ちょくちょく観ますが、さほどスティーブン・キング原作に執着はなく、このお話もスルーのまま生涯を終えようかという時に(まだぜーんぜん寿命じゃないですけど😅)たまたま観た予告編が、私好みのドス黒い感じ(どんな感じ🤣)であるのと、娘を亡くす、というのがちょっと刺さったので観ることに決めました。
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うん。

正直娘を亡くすという悲痛さに想像以上のものがなかったのが若干物足りなくはありましたが、ドス黒さは想像以上でよいよい😁
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父親のペットセメタリーへの感心が惹起される学生の事故辺りから不穏で不気味な雰囲気が加速し出し、死んだ飼い猫が甦る辺りはこれはヤバいぞ…❗という気分を熟成させるには充分な盛り上がりに。
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母親の姉にまつわるエピソードも終盤で上手く絡んできて、脅かし系と得体の知れなさ系が上手くミックスした、及第点以上のホラーになったのではないでしょうか。
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ラストも私好み。

あー良かったね!で終わるか、救いのない形で終わるか、それまでの過程にもよりますが、本作はこの形がベストではないでしょうか。そこも及第点以上との評の所以です。
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しかし娘エリーを演じたジェテ・ローレンスちゃんは若干12歳との事。事前事後の演じ分け、見事でした。

本当に惜しいのが、繰り返しになりますが、その娘の死に際しての父母の掘り下げが通り一辺倒になってしまってたところなんですよね…ここが悲痛の極みであればこそ、もっと違った風合いの出来になったと思うんですけどね~。ふむ。
ましゅー

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