フランスの「ヌーヴェルヴァーグ」と並んで私のアンテナが敏感に反応するワード「スウィンギング・ロンドン」!
"Swinging Sixties"
それは1960年代、それまでの大英帝国然とした保守的な特権階級に反発したロンドンの若者たちにより開花した、ファッション、音楽、アートなどのUKカウンター/ストリートカルチャー。
本作はその誕生と熱狂を貴重なアーカイブ映像や大物へのインタビューでマイケル・ケインがナビゲートする構成。
続々と登場するわくわくコンテンツ。
ビートルズ
ローリング・ストーンズ
ザ・フー
キンクス
デヴィッド・ボウイ
モッズ
ミニスカート
マリアンヌ・フェイスフル
ツイッギー
マリー・クワント
ヴィダル・サスーン
カーナビー・ストリート
BIBA
サイケデリック
知ってるよ、知ってたよ。スウィンギンロンドンがいかなるものか。関連本や写真集もたくさん持ってるし、イギリスには3度訪れてるし…
でもでも!【当時の】動く映像はやっぱりヨダレものだ〜
マリアンヌがかなりクローズアップされてて何度も登場してたのが私の中ではポイント高い♡
ミック&マリアンヌ カップルのプライベートの姿は写真でしか見たことなかったからほんと眼福だった。
『パイレーツ・ロック』で観た、船からのラジオ放送の実際の様子も。
あの映画は誇張ではなかった。甲板からシャウトする若者…ROCK魂はまさに社会を根底から揺り動かしていた!
NYのMoMAにあるような鮮烈で前衛的なポップアートに溢れ、ヴィダルサスーンが作り上げたジオメトリックなヘアスタイルにモッズファッションで楽しそうに若者が行き交うロンドンの街そのものがお洒落アート。
これははっきり言って映画というより60sブリットポップカルチャーのビデオコラージュ。
なので正直深みはない。
でも個人的には確実に観てよかった。
マイケル・ケインってそれこそ上流階級のおじいちゃまなイメージだけど、当時このムーヴメントのど真ん中にいたなんて!
ジャケにもある若い頃の彼はトム・フォードばりにお洒落で色気たっぷり。