悪の魔王から屈強な消防士まで、今年はジョシュ・ブローリンが八面六臂の大活躍だが、このNetflixオリジナルムービーではちょっと情けない頑固親父に大変身！父と息子のシンプルな再生ストーリーをコメディタッチに描いた作品で、ジョシュ演じる主人公の面倒臭いキャラクターと、今どきキャラの息子とのギクシャク具合が非常にリアル。ちょいバカな父子、残念ながらかなり似てます。
果たして息子を通して父は変わることができたのか？ラストカットが秀逸！狩りか息子か、頑固親父の心のうちはいかに？
狩り動画界のカリスマ、バックは次なる動画のテーマとして、息子との再生ドラマを撮ろうと企画する。ひとり息子のジェイデンとは妻との離婚後なかなか会えずにいたのだが、この企画を経て父子は初めて一緒に狩りへと出かけることになった。
バック、ジェイデン、に加えてカメラマンのドンを加えた3人は標的のオジロジカを探索するが、久々の再会となるバックとジェイデンの間はギクシャク。バックは鹿狩りデビューのジェイデンに記念すべき1匹目を仕留めさせようと躍起になるも、ジェイデンはスマホで電話していたりと狩りどころではない様子。
怒ったバックはジェイデンからスマホを取り上げることにするのだが・・。
生粋のハンターである父と、今時っ子の息子との相性は最悪。しかし、物語が進むにつれて、やっぱり2人は親子でよく似ていることが分かってくる。結果的にはカメラマンのドンの身体を張ったモブ感のおかげで、この物語は何とか成立しています(笑)
終盤の親子2人がバッチリシンクロしてくるシーンは輝かしい大自然と一体になって、この映画を優しい笑顔で包み込んでくれました。狩りの映画なのに動画シーン以外はほとんど狩らないので、動物が死ぬシーンは少ないです。
90分ほどとNetflixらしい尺のコンパクトさもあって、ストレスなくサラサラと見ていられる作品でした。
