恭介

マイル22の恭介のレビュー・感想・評価

マイル22(2018年製作の映画)
3.6
2月になって今年1発目の劇場鑑賞。
で、選んだのがバーグ&バーグのダブルバーガータッグ4本目の本作。

実録路線の前3作とは違うが、安定のバーグ印アクションムービー。
分かりやすく言うと、コンビ1作目のローンサバイバーの設定を街中に替えた感じ?

ローンサバイバーもそうだったが、うん、こういうガンアクションで、ちゃんと流血や痛みを描いたアクションムービーはいい。その分、イコが体当たりで大暴れするシーンがちょっと浮いている気がしたけど、彼も血まみれで頑張っているからヨシとしよう(笑)

元々、手持ちカメラを多用してドキュメンタリータッチに描く手法を得意とするバーグ監督にはもってこいな題材。

以下、微妙にネタバレあり。





実在するのかどうか、フィクションな存在とは言い切れない裏の世界で暗躍する組織の活躍?をリアル路線で生々しく描いている。対極に位置する映画をあげるとしたら、トム様のミッションシリーズかな。本作のマーク演じる主人公の設定もトム様とは対極だ。

まー、よく喋る、よくキレる(笑)
その時のマークの表情が、頭のネジが4本ぐらい外れてイッてるみたいな感じで中々、新鮮。

主人公でリーダーが性格に難あり、なのは目新しいもんでもないが、コンビでの実話路線過去3作のキャラクターにはなく、逆にフィクションの本作の方がリアルに感じる設定だった。
それぐらい何処かイッてる人じゃないとあんな仕事できないよねーみたいな(笑)
ヒロイン?的な仲間の女性も同じようにキレやすいってのも面白い。

敵と激しく肉弾戦をしていた彼女を助けた直後にマークが、お前のせいで10分ロスしたぞっ、って(笑)なかなかのドSっぷりに、言われ慣れてて動じない彼女もアッパレだ(笑)

コンビ作品でストーリー上、重要な存在となるイコの参戦も新鮮、だが、何か秘密を持っている謎めいた存在なんだけど、彼がひとたび暴れだすと、そこだけイコの映画になるのはご愛嬌(笑)それは仕方ない、彼に求められてるモノは痛々しい肉弾戦なんだから。

だから本作は、マークが主導権のガンアクションと、イコが主導権の肉弾戦という感じで、ワンプレートにハンバーグと焼肉が乗っているファミレスムービーともいえる。

観終わったあと、あまり何も残らないが、観ている間は、なかなかの緊張感となかなかのガンアクション&肉弾戦で入り込めたので、スカッとしました。
恭介

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