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The Witch/魔女のyumeayuのレビュー・感想・評価

The Witch/魔女(2018年製作の映画)
3.5
"ゆで卵とサイダー"

謎の研究施設から逃走する少女ジャユン。
追跡から逃れた彼女だが、農場を営む夫婦に拾われる。やがて高校生になったジャユンは、認知症を患う養母の治療費や潰れかけた農場を救うため、歌手のオーディション番組に出場する。そこである特殊能力を見せたことがきっかけで、謎の組織に狙われ始めるのだが…。

中盤あたりまでは結構な時間をかけて、丁寧なキャラクター描画が続く。主人公ジャユンを演じたキム・ダミの演技が良いので飽きずに見れましたが、ちょっと長い。
ようやく物語が動き出したなと思ったら、後半のネタばらしでビックリ。
なるほど、あれは壮大な伏線だったのか思えば納得。これはやられました!
単なるアクション映画だと思っていたけど、なかなかの仕掛けでした。

後半は一転してアクション満載。
やり過ぎなくらい強烈なバイオレンスは、まさに韓国映画ならではといった感じ。個人的にはこのくらいグロいのが好き!
殺人マシーンとして生み出された主人公ということで、戦闘スタイルは人間離れしたサイキックなもの。
あどけない顔とは裏腹に冷酷で容赦なく敵を殺していく姿に度肝を抜かれます。
ラストは敵もジャユン同様に超人的な殺人マシーンということで、これまでにない激しいバトルとなります。
このアクション描写がカッコよくて、まさにハリウッド顔負け。カメラワークとVFXを駆使し、見事なまでに超人的な能力を表現していました。

続編がありそうなラストだったので、是非とも続きがみたいところ。
当時するキャラクターが軒並み厨二的というか、少年漫画っぽいのも個人的にはツボでした。
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