ゆめちん

ライリー・ノース 復讐の女神のゆめちんのレビュー・感想・評価

3.5
ライリー・ノース 復讐の女神

"あなたに正義はないけど私にはあるの" "何が欲しいって?正義よ" と言い放ち、悪人たちに鉄槌を下していくライリー・ノースの復讐劇。

"96時間" のピエール・モレル監督の作品ということで、優しい母親を怒らせると怖いどころか一瞬のうちに悪党どもを一掃し、容赦ないところはまるで先日観たジョン・ウィックのようでした。

一人娘の誕生日を親子3人で祝おうと、遊園地に来ていたライリーは、目の前で麻薬密売組織に夫と娘を射殺されてしまいます。検事や裁判官は皆組織とグルで犯人は不起訴になり、すべてを失ったライリーは自らを殺人マシーンと化し、5年後に再び彼らの前に現れます。

アクション作品としては、よくある家族を失ってその復讐を遂げていくストーリーなので、とても観やすく主人公ライリーに感情移入しやすい作品でした。

ただ一つ大きく違うのは、ライリーは軍の元特殊部隊員でもなければ元MI-6諜報員でも元CIA工作員でもない、共稼ぎで働きながら家庭を守る主婦であるところ。

か弱い女性が、空白の5年間で麻薬組織と渡り合うための体力や特殊スキルを身につけますが、その鍛えられていく過程が少しでも描かれていたら、ストーリーに厚みが増し、また違った雰囲気の作品になったのかもしれません。

ただCGを使わずに撮影したライリーの戦闘シーンは、男性顔負けの迫力とキレッキレの動きが観ていて爽快で、アクション作品としては見応え十分でした。

それにしても娘の誕生日での、ママ友の嫌がらせは観ていて辛かったですね〜 娘さんがあまりにも可哀想でした。子供には何の罪もないのに・・。
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