肉鹿

ロケットマンの肉鹿のレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
3.7
愛を知らない内気な少年が地味な名前を捨て、明るいバンド仲間と華々しいポップスターから名前を借りた『エルトンジョン』として煌びやかなステージにあがり続ける———「ボヘミアンラプソディ」のデクスターフレッチャー監督作品。

とてつもなく孤独で暗い映画。「ボヘミアンラプソディ」の比じゃない。

画面上は主人公のエキセントリックな服装やステージ、華やかなミュージカルシーンでずっとキラキラ覆われてるんだけどそれでより一層孤独に見えるていう対比が上手でした。
けど、さすがに「私かわいそう、、」が強すぎて自分に酔ってる感はあったかも。製作として参加しているエルトンジョン自身が口出しした可能性まで疑っちゃう😂

あと主演のエガートンが吹替なしでカバーした曲の数々はとても魅力的😆
見終わったあとに、Apple Musicで本物と聞き比べてみたんだけど声質は全く違ってびっくりした!
華やかで心躍る本物と比べて太くて哀愁が漂う歌声。
映画の内容と声質がよく合ってて、エガートンの声質から内容が決まったかとすら思った。

正直見る前は、"実在するミュージシャン" "セクシャルマイノリティ" "ライブシーン満載" ていう見た目が前作と似すぎてて安定的に稼ぎたいのかなあと嫌悪感すらあったけど、見てみるといい意味で裏切られてよかった!
外見は似てるけど中身は全く違うもの。

ボヘミアンラプソディはみんなで見たい映画だけど、ロケットマンはひとりで見たい映画。
ロケットマンに応援上映はまったく似合わなそうだしねw
肉鹿

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