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ロケットマンのliamのレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
3.4

監督は「ボヘミアン・ラプソディ」のデクスター・フレッチャー。主演は「キングスマン」のタロン・エジャトン。他に「キング・コング」のジェイミー・ベル、「ジュラシックワールド」のブライス・ダラス・ハワード、「シンデレラ」のリチャード・マッデンなどが出演。

少年レジナルド・ドワイトは、両親が不仲で孤独だったが、音楽の才能に恵まれていた。エルトン・ジョン(タロン・エジャトン)という新たな名前で音楽活動を始めた彼は、バーニー・トーピン(ジェイミー・ベル)と運命的な出会いを果たし、二人で作った「Your Song/ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」などヒットナンバーを次々と世に送り出して世界的な名声を得ることになる。

普通の音楽映画かと思いきやかなりミュージカル調の映画。

かなり期待していたけど、正直ちょっと期待はずれだったかな。

まず、タロン・エジャトンの歌声はかなり良くて、前から思ってたけどやっぱり上手いな。

エルトン・ジョンの苦悩が伝わるストーリーで、子供の頃から孤独を感じていた彼がスターになった後も孤独に苦しんでいたことが分かる。

両親から愛されていなかった理由はよく分からないけど、あれが本当だったら子供はかなり傷つくだろう。

エルトンのエピソード1つ1つに彼の歌をはめ込み、その時彼がどう思っていたのかを歌で表現していたのは良かった。
バーニーとの関係もどういった距離感だったかよく分かる。恐らくエルトンはバーニーを親友以上に見ていたと思う。ゲイ故の苦しみもあったろうな。

ボヘミアン・ラプソディでも随所に事実と違うところがあったけど、この映画でも同じ。まぁそれは映画なのでしょうがないけど、トルバドールのliveは映画でも描かれているとおり彼の転機になっているliveでもあるので、演奏曲を変えないでほしかったな。

そして最初にも言ったけど、思ったよりもミュージカル色が強い作品で、ミュージカルが得意じゃない自分としては残念。

心理描写はほぼ歌とかダンスで表してくるので、鬱陶しく感じるし、その割にストーリーは浅くてよく分からないうちに進んでいる印象。スピード感が半端じゃないので置いてかれてしまう人もいそう。
随所に薄さを感じるのでそこまで感動できなかったというのが正直な感想。

ミュージカル伝記映画。
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