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ヘイト・ユー・ギブのkazu1961のレビュー・感想・評価

ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)
4.3
▪️Title
「ヘイト・ユー・ギブ」
原題「The Hate U Give」
▪️Release Date
2018年公開 日本未公開
▪️Production Country
アメリカ
🏆Main Awards
※※※
▪️Appreciation Record
2019-079

▪️My Review
これは素晴らしい傑作ですね。人種差別というほんとに重たいテーマを扱いながら最後には温かい気持ちになれるそんな素晴らしい作品です。
本作は、2017年に発売されたヤングアダルト小説が2018年に映画化されたものです。小説はニューヨークタイムズのベストセラーにもなりましたので興味がある方は是非読んでみてください!
内容的には、相次ぐ白人警察官の不当な黒人銃殺についてのタイムリーな話題の映画。決して明るい話ではないですが、女子高生の主人公の強い心と行動力に感動して最後は元気になれる映画です。
そのテーマもその主人公の内面での「私立学校のスター VS 地元のスター」葛藤や友情そして、家族愛を人種差別という重いテーマの中に上手く散りばめています。
そして何より素晴らしいのは、アマンドラ・ステンバーグのずば抜けた名演技。そのお陰で、『ヘイト・ユー・ギブ』は観るものの心に強く訴えかける作品になっています。本作はによって、ヤングアダルトというジャンルに恋愛ものや魔法使いもの以外の作品が存在する余地が十二分に存在するとはっきり証明されたこともアメリカでは評価が高い理由のようですね。
それでも、事情はどうあれ、同じ人間としての命の重さが違うように扱われていることは問題だと思うのでこういう事がなくなっていって欲しいと思います!!

▪️Overview
アメリカで大きな反響を呼んだヤングアダルト小説「ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ」を原作に、無実の罪で射殺された友人のために立ち上がった女子高生の奮闘を描いた青春ドラマ。白人社会と共存していく方法を幼い頃から教え込まれてきた黒人の女子高生スター。白人ばかりの学校に通い白人のボーイフレンドと付き合う彼女は、自分が黒人であることを忘れたかのような毎日を送っていた。そんなある日、幼なじみが彼女の目の前で白人警官に射殺されてしまう。しかも警察はその警官の行為を正当化し、事件は事実と異なった報道をされていく。衝撃を受けたスターは、亡き親友のため社会の矛盾に立ち向かうことを決意するが……。「ハンガー・ゲーム」のアマンドラ・ステンバーグが主演を務め、「最終絶叫計画」のレジーナ・ホール、「スーサイド・スクワッド」のコモン、「アベンジャーズ」シリーズのアンソニー・マッキーが脇を固める。監督は「ザ・ダイバー」のジョージ・ティルマン・Jr。
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