koya

凪待ちのkoyaのレビュー・感想・評価

凪待ち(2019年製作の映画)
4.0
重い映画です。

白石監督の映画に軽さなんて求めていないけれど、「救いようのなさ」満載。
この映画というより物語は「金」の物語なんですね。たたみかけるように金を競輪につぎ込んでいくところが迫力。

香取慎吾演じる木野内が競輪に依存しているのも、すべてギャンブルは金。
ギャンブルで金を失う事を「金がとける」というのを久々に聞きました。

主演が香取慎吾だからか、平日の映画館は女性客の方が多かったのですが、何分、競輪依存で・・・・・という「元SMAPの素敵な香取くん」は微塵もないのでご注意を。

とはいえ、こんなポンと金を出してくれる人もいないよね、という甘さのような(救いといえば救い)部分もあり、それでも木野内はどんどん金の泥沼にはまっていく。
そしてかかわる人たちは不幸になる。

身体ががっしりしているので、とにかく暴れるシーンは迫力ありました。
香取慎吾だけでなく、周りの役者さんたちがすべていい。
そのリアリティはさすがです。

観た後、身体が重かったです。
koya

koya