きょう

もういないのきょうのレビュー・感想・評価

もういない(2012年製作の映画)
3.3
キャシーは娘エバの20歳の誕生日の準備をテキパキと進めていた。そんな喜びの中、エバが残酷に殺されたという衝撃的な知らせがキャシーの人生を大きく狂わせていく…


娘が20歳になる!母キャシーは張り切って準備。
キャシーは夫リチャードと離婚していて…しかし、エバにとってはリチャードは父親なので、誕生日パーティに招待。
そんな喜びの中、悲劇が起きてしまいます😢その悲劇から、キャシーの苦悩の日々が始まり…
捜査はなかなかスムーズにいかず、キャシー自らもどんどん犯人探しにハマっていきます。
キャシーと共に別れた夫リチャードも苦悩していきます。
娘が殺人事件に巻き込まれてしまったことは本当に悲しいことで苦しいこと…
ただ、悲しみにくれすぎて、目の前にある大切なものを見失なうのは、自分を取り巻くものをより悲しませる結果に。
キャシーにはロランという息子もいて、ロランはエバの弟になるのですが、その息子より娘ばかり特別に思っている感が伝わってきました。エバが亡くなってから、それがより露わに…
ロランはそんな母に嫌気がさし、万引きをしてみたりします。そこで、母に自分の気持ちを正直にぶつける…
そこを期にキャシーも事件ばかりに没頭している気持ちから今自分が大切にするべきものに目覚め…
終盤にはそんな時になかなか捕まらなかった犯人が見つかり…犯人は予想外の人でした。
キャシー自身やその周りの人々が事件の悲しみを心にとめながら、今を大切に生きれれば良いと思いました。


サスペンスだと思って観たら、社会派ドラマ。とても重く辛い気持ちになる内容。自分自身も娘を持つ親でもあるから、そのようなことは決して起こって欲しくないことですが、そのような立場になったら、キャシーのような気持ちにもなるでしょう。
しかし、そのことのみに執着して、現実的に大切にするべきを見失うのは良くないことだと思いました。
きょう

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