きょう

女ともだちのきょうのレビュー・感想・評価

女ともだち(1983年製作の映画)
3.8
舞台は1952年のリヨン。ナチス占領下のフランス🇫🇷で青春時代を過ごした、ユペール演じるレナは、強制収容所送りを免れるために結婚したミシェルと愛のない結婚生活をしていた。一方、ミウミウ演じるマドレーヌは戦争中に結婚したレジスタンス活動家の夫をナチスに殺され、その後、売れない役者のコスタと再婚しこちらも愛を感じられない結婚生活をしていた。レナとマドレーヌは子供の学芸会で知り合い意気投合。家族ぐるみで交際するうち、2人は互いに強く惹かれ合っていく。


戦争という残酷な事情から、レナは相手に愛を感じることもなく結婚。マドレーヌはかつて愛する人と結ばれていたもののその男性を亡くし、新たなパートナーと知り合うもその人とは日々の充実を感じることのない生活を続けていました。
そんな2人が子供を通じて知り合うことになり、家族同士のお付き合いから、次第に2人の仲は深まっていきます。
最初は2人の関係がエロスなものに変わっていくのかと思いきや、お互いに「愛のない結婚生活」をしているという共通点から女同士の友情が深くなっていくものでした🤝
自分にも当てはまっていることですが、家族に話せない悩みなどは気心知れた友人に話すと心が軽くなることあります。特に同じ悩みを抱えた者同士であれば尚更です。
レナの夫のミシェルは家族のために真面目に働き、尽くしている良き夫ですが、でも、相手に対して愛情や思いやりを持ってそれをしているというか、自分がそうしたいからという自分本位や自分がしてやってるのような自己満足にも感じられました。なので、妻の行動が少しでも自分の思い通りにならなければキレてみたり💦特に、それを感じたのがレナがオープンさせたブティックを、ミシェルがレナとマドレーヌが一緒にいる姿を見ただけでキレてめちゃくちゃにする部分。2人の友情に対して彼なりに思うところがあったとしても、やはり、これも「愛のない結婚」からくる行き過ぎた行動。もはや恐怖を感じました😱
やはり、「愛のない結婚」はお互いが無理をしている部分だらけなので、いつかはボロが出てくると思います。
そんな時にレナとマドレーヌは出会って良かったのかもしれません。お互いの存在を大切に思い合える関係を再確認でき、変な意味ではなく、愛されるってこういうことなんだと感じることができたからです。
お互いに積み上げてきて抱えてきたものは崩れてしまったかもしれませんが、これからはレナもマドレーヌも、そして、2人の夫もそれぞれ自分を労いながら新しい人生を再出発できれば良いと思いましたが…その先はフランス映画らしいラストが💦


ユペールさんもミウミウさんも美しすぎます😍2人の演技はもちろんですが、華やかなファッションや背景にあるインテリアなど、フランス映画の美しさを心底感じられる作品🇫🇷🎬✨
そして、かけがえのない「女ともだち」に会いたくなる作品です👭🏻
きょう

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