きょう

PIG ピッグのきょうのレビュー・感想・評価

PIG ピッグ(2021年製作の映画)
3.7
スケイジ演じる、トリュフハンターとして生計を立てている孤独な男ロブ。ある日、トリュフ採取のパートナーでもあるブタを何者かに奪われてしまう。ブタを奪還しようと、ビジネスパートナーの男とポートランドの街に向かったロブは、手掛かりを追ううちに自身の壮絶な過去と相対する。


ニコラスケイジが豚を取り戻すために奮闘‼️もう、それだけで興味がわき、これは観るしかないでしょ❣️って観ました😂
しかし、そんなコメディやアクションとは程遠いストーリー💦とても、切なくなるものでした。
ニコラス演じる主人公ロブは自分が飼っている豚にトリュフを探させ、そのトリュフを若いバイヤーの青年アミールに売って生計を立てていました。しかし、その自分が生きるために大切な豚を何者かに盗まれてしまいます。ロブはアミールとともに豚を取り戻すためにポートランドへ向かいます。
かつての知人などから豚に関する手掛かりを掴んでいきますが、それと同時にだんだんとロブがかつて誰もが絶賛する超一流のシェフであったとか、強い格闘家であったとか、ロブが単に生きるためだけに豚を飼っているわけではなく愛する亡き妻同様に豚を愛していることや、豚泥棒の黒幕がアミールの父であることも明らかになっていきます。ロブは誰もが絶賛する超一流のシェフであったから、そんなロブの絶頂期を知るかつての弟子がロブを絶賛する部分は良かったです。アミールの父が黒幕と知ってアミールと仲間割れしてしまいますが、お互いの様々な事情を知ることで再び向き合うことに…
ロブとアミールの父の関係、アミールと父の親子関係、そして、アミールの父と母の歪んだ夫婦関係、そんな人間関係も明らかになっていきます。それにつれてロブとアミールの絆が強くなっていき、アミールが暴君すぎる父にしっかりと成長した自分を見せれたことも良かったです。
ロブは豚を取り戻す行動をすることで自分自身の過去にも向き合うようになり…しかし、愛する豚に関しては非常に残念な結果😢
その結果を聞いて落胆するロブ見ていて、とても切なくなりました😭


最初はニコラスケイジと気づかないぐらい、彼の役作りは完璧👌清潔感を全く感じられないボーボーの髪型と装い。本当に世捨人にしか見えませんでした。
頑固で寡黙で…しかし、豚に対する愛情は本物。そんな部分に芯からの心の優しさを感じました💘
豚を盗まれたことで登場人物それぞれが自分自身と向き合えた、そんな人間ドラマでした🙌
きょう

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