skm818

ふたりの女王 メアリーとエリザベスのskm818のレビュー・感想・評価

3.7
メアリー・スチュワートとエリザベス1世の話。こういう話ってエリザベスの方が悪役になりがちだけど、この映画のエリザベスはできれば争いたくない系の人で、どっちかっつうとメアリーの方が傲慢で気位高くて美しくて敵を作るタイプだった。だからこそエリザベスが生き残ってメアリーは処刑される羽目になったんだよなあ。どっちも男の臣下がごちゃごちゃ画策してて、そこには女ごときが云々みたいなヘイトあり、あわよくば自分が王にという野心あり、王配を操って自分が実権をと考える人たちあり。いや兄ちゃんの気持ちもわかるけどさあ。イングランドは女性の王位継承はOKだけど庶子はあかんのだよな。だから前王の実の娘エリザベスよりヘンリー7世の娘の娘であるメアリーの方が正当だということになるし、異母兄も王にはなれない。それに加えてカソリックケシカランという長老派の過激派が世論を煽ってメアリーを失脚に追い込んだのだなあ。彼女の気位の高さは臣下もかばいきれない感じ。ダーンリーがゲイだったというのは史実なのかな。なんか今こういう感じの解釈になってんのねーって感じだった。シアーシャ・ローナンもマーゴット・ロビーもとてもよかった。
skm818

skm818