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ふたりの女王 メアリーとエリザベスのsoffieのレビュー・感想・評価

3.0
2019年劇場公開

衣装もアクセサリーも王宮のシーンも美しい映画。

監督のジョージ・ルークはイギリス生まれケンブリッジ大学卒
監督としてローレンス・オリヴィエ賞にもノミネートされた史実に詳しい女性なので、イングランドとスコットランドの歴史も詳しく描かれているはずだからストーリーはほぼ正しいのだろうと推察すると…。

私がメアリー・スチュアートは
「悲劇の女王」と思っていた女性のイメージがかなり変わっちゃった…😓

あらゆる重大な決断を全て間違った方に下し、その理由が
「私ほど正当な女王はいない」
という血統によるもの。

味方を作らず敵を見下し「血統」だけを主張し続ける所が…浅はか(まぁ度々歴史ものにはある話だけれど)自分の幸福ではなく自分の血統の高貴さを追求した誇り高き一生。

一方、エリザベス一世は生まれた時から暗殺と廃位の恐怖に怯え続けた女性なので自分の地位を守るためには何が必要でどうしたら良いかを実行した女性。

さらにロバート・ダドリー卿という美男を生涯の愛人として確保もしていたし抜かりが無い。

歴史にダドリー卿は「瞳の美しい美男」と書かれてエリザベスは「私のお目めちゃん」と呼んでいたそうだけど、ピッタリの俳優さんが演じていた。

エリザベス一世をハーレイ・クインのマーゴット・ロビーが演じていて最初セクシーすぎじゃないかい??と思ったけど最後は絵画に見るエリザベス一世になり切っていてビックリ!!
なりきりすぎて「IT」に近いと思ったのは私だけ…??

イギリス歴史物やコスプレ物が好きな人は見たらそれなりに面白いと思う映画。

私的には何か足りない…。
どこかに1人でいいから大物俳優を器用していたら、作品にキュッと締りが出来てよかったのにな〜と思った映画。
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