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この世界の(さらにいくつもの)片隅にのmのレビュー・感想・評価

5.0
一見別々に見える1個1個のエピソードがすずさんや周りの人に影響し、それがさらに他のエピソードに影響してと言うような形で物語のひとつの核が作られているような作品だから、「リンさん」というたったひとつのエピソードでも入れるか入れないかで他のエピソードの見え方まで違ってくるという奥深さがあった。
それにしてもこの作品に出てくる人たちは本当に暖かくて人間味に溢れている。その人たちと明日もその先も一緒に日常を共有できるとは限らない、いつどうなってしまうか分からないことがとても不安で切ない。自分や自分の大事な人たちの「明日」が保証されている環境で生きられていることに改めて感謝。
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