ぬぬぬ…ピンク映画の祭典OP PICTURES＋フェス
昨年の参加作品なかでは特別参加枠の「恋の豚」の次くらいに気になっていて、予定が合わず劇場に行けなかったんを悔やんだものだが…

結婚を前に謎のピエロに強姦され自殺した女
その婚約者の浮気相手や新たな恋人がピエロや自殺した女の幽霊に襲われんよ！って話

いや〜、「恋の豚」は今んとこマシンボーイが今年劇場で観た作品中でも6位にランキングされる超傑作やったし！同じく昨年のOP PICTURES＋フェス参加作品の「ミカヨのクレヨン」や「ひまわりDays」「新橋探偵物語」が素晴らしい作品だっただけに！…本作は期待ほど面白くなくてガッカリしたぞぉ、スンスン、特に「ミカヨのクレヨン」「ひまわりDays」と同じ山内監督作品やから期待に無い胸膨らみすぎた！いうんもあるよなぁ…

そもそも、櫻井拓也がモテモテな設定からして納得いかないし！
ピエロは…赤い風船は…結局なんやったん？やし！
セックスシーン冒頭から長すぎて早送りしたし！
そもそも、正直あんまり意味わからんかったんよ…(途中から漫画読みながら観てたから余計にわからんのとちゃうん？とか言いっこなしやで！ぷんすか！)

だいいち、ちんこちんこちんこちんこ言ってる割に、もはやそんなにちんこ連発効かないマシンボーイは、彼女とハメハメした直後に浮気相手とまたハメハメする櫻井拓也に微塵も共感できなくてな…
赤い風船よりも、赤い玉がぷくぅ〜、とちんこの先から膨らまないかどうか恐怖におののきながら観ていたんよ、過労でちんこ壊れてしまうで…
ってことでマシンボーイ的には「IT/赤玉みえたら、終わり」な恐怖映画でした！

『それ』が見えたら絶頂、、、

エロホラー界の鬼才山内大輔監督のピンク版『IT イット』の宣伝に釣られてみたけど全然イットより怖かった！

マックのランランルーみたいなピエロにレイプされるとかまぢ恐怖以外の何物でもないのな、

『わたし、死んだ人が見えるんです。』
婚約者との結婚を控えるミチルは赤いふうせんを持った謎のピエロにレイプされ、その後マンションから投身自殺してしまう。
そんなミチルの葬儀に参列した同僚のユウとマリはミチルの婚約者と三角関係であり、次第に謎のピエロとミチルの幽霊が次第に2人を追い詰めていき、、、

イットというよりエロ版シックスセンス？
幽霊が見える佐倉絆が涼川絢音ちゃんとゲス彼氏を巡ってバトルするシーンは楽しいのなんの！

AV女優のポテンシャルを引き出す山内監督の手腕はいつもながら楽しさあったね！

山内監督いわく70年代のイタリアンホラーを意識したということもあり、視点を変えると様々な裏の展開が判明していくのはジャッロ的な感じしたねぇ

でも結局あのピエロとふうせんは何だったんや？

劇場公開時のR18タイトルは『女ゆうれい、美乳の怨み』
うん、美乳の怨みは怖い。
とりま浮気相手隠れる場所が意外過ぎてあそこが一番鳥肌よなぁ。ガクブル！

キメセク物で培ったであろう佐倉絆の白目ひんむきっぷりにも是非ランランルーして見るが良し！

チャンネルNECOのR-15版を。絡みもちゃんとあったし、あれで15なの？
2017年はとにかく上野オークラに通っていた筈なのに、すっぽり抜けていた（前後の公開作は観ていた）作品。
アフター・朝倉ことみという事で涼川絢音を主軸に据えつつあった山内大輔が、大蔵映画伝統の夏の怪談映画に豪華三枚看板（涼川に＋佐倉絆、友田彩也香）で挑んたJホラーらしい仕上りの一本である。
頻繁に映される川は三途の川がイメージされ、赤い風船を持つピエロという、正面からスティーブン・キングの持つメイン州ホラーを日本の町（川と土手以外は実は町の景色はない）に援用する手際は見事なもので、山内作品、というよりはピンク映画ではお馴染みの高架下の縦構図の遠景に佇むピエロや女幽霊のビジョンは一定のジャンル映画のクオリティを保つことに成功している。小中理論風の飛び道具の出し方も巧みだ。
ただ、そう言ったシーンの幾つもは既に佐々木浩久や中田秀夫がやって来た手法からはみ出る訳もなく、今回は女優三者しっかり絡みもあるが小屋に来た爺さんたちがこれを愉しんだかというと疑問は残る。
でもまぁ今のOPはオタク寄せが強いから、基本なんでもいいっちゃいいのだろう。テアトル新宿でもかかったようだし。

池島ゆたか監督作品をはじめ、編集者としても腕をふるう山内大輔にとって、デジタルになった事でフィルムでは実現が難しかった（だからこそ工夫のし甲斐もあった、とは思うが）映像を繰りだせることが楽しいのか、特殊造形の土肥さんに頼らないホラー表現（逆再生や早回し、フェイスマスク等）を、大蔵映画クラシック的な表現とテーマ（男の女性への不実、裏切り。思ったんだがこれって「東海道四谷怪談」まで遡れるのな）を現代風にアレンジして提示してくる。

どこが物語の起点なのか観ている者を翻弄する不穏なシーンのリフレインはきっちりと脚本が書けていないと出来ないと思うが、それまで作品単位でやってきたものを映画一本の中でシャッフルしていく構造に作法は変化して、以降「若妻トライアングル　ぎゅっとしめる」でも同じような趣向を凝らしているようだ。これは素材が少なくても組み方でいかようにも見せられるデジタル故の技だろう。

さてキャストだが、一応のヒロインとなる佐倉絆は役柄的に一本調子で精彩を欠き厳しい。この人の顔って整形顔で苦手なんだよね。涼川さんは山内的存在をナチュラルに体現し、存在そのものの不穏さが何より怖い。舞台挨拶で御本人も見たがどういう人なのか計り知れない所があって、それ故いまおかしんじ作品にも出る事になったのだろう。友田姐さんは貫禄の「女優」ぶりを見せて前半をひっぱり、物語のキーイメージにもなってみせる。業界何年目だっけ？
問題は、この三者と付き合う酷い男が、櫻井拓也くんな事である。故人にこういう事を言っちゃなんだと思うが、ここはヤマソウ（山本宗介）でしょう。櫻井くんだと最後可哀想になってしまうのだ。竹本泰志は脚本の難しい所を背負ってナイスアシスト、安定。加山なつこさんは幽霊で特出。贅沢なことよ。

ホラー映画としてはよく出来ているのに物足りないのは、これは山内大輔作品全般に言えることだが、そつが無さすぎるからだろう。もう仕上がっている感じがあって、その術中にはまるものか、と思ってしまう。あとは怪談映画でピンクなんだから、恨みつらみを晴らすとこにセックスが絡んでいないと、映画として弾んでいかないだろう。「こうでした」で終わるのではなく。リスカばっかり見せられてもねぇ。

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