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mid90s ミッドナインティーズのQvQのレビュー・感想・評価

3.8
「行き止まりの世界に生まれて」を観たばかり。まあ、どうしても比べて見てしまいますよね(^^; 方やドキュメンタリー、方やフィクション。違いはそれだけでもない気がしますが、どちらもスケボーと撮影が重要なアイテムになっていて、鬱々としたティーンエイジャーの心情が胸に迫る秀作でした。

辛い時、心の拠り所になるものは人それぞれ。それがこの子達にはスケートボードだし仲間。大人、特に親の目線から見ればそれはとても危なっかしいけど、映画というフィルターを通して見せてもらうと、それがとてもピュアな感情から向かっていった場所だということがわかったりします。

10代は本当にガラスのような繊細な時代。自分にもそんな頃はあったので、それが大人になっていく過程でどんなに大事だったか、そこで感じたり経験を積んだりしたことがあって今の自分があるっていうことも今になればわかるのですが、その歳の子にはそんなことはわからないわけで、苦しいだろうな、死んだりしないでよねと思って観るしかなかったです。

どうしても大人としてそんな10代の子たちにどう接したら良いのかと考えてしまいがちですが、もうそれは考えても仕方ないのかなって思いました。生き生きとただ魅力的に生きてる大人がそばにいるだけでいいのかな、と。助けを求めてきたらちゃんと話を聞くくらいで。

そこまで考えすぎなくても良いわけだけど(^^;、そういうことに頭をめぐらせてしまうくらい胸に刺さってくる映画だったように思います。
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