ホイットモア大統領

オーヴァーロードのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

オーヴァーロード(2018年製作の映画)
4.3
いきなり始まる『ダンケルク』レベルの臨場感で傑作の予感を漂わせ、戦争映画からスパイ映画、アクション・ホラー映画にと、二度三度ジャンル・スイッチする後半からラストまで全くダレることなく楽しめました!

皆大好き「ナチス」と「ゾンビ」を真っ向からどストレートに、しかも残酷描写もしっかり描く姿勢に乾杯🥂
序盤とラストも「マイケル・ベイ作品かよ!」とツッコみたくなるほど、ど迫力で俳優をいじめてるし、前述の通り2019年度作品で最も音響効果が冴え渡ってるし、そもそも火炎放射器の出る映画にハズレナシで、GWと盆と正月が一緒に来たぐらいの勢いがある!

いじめられっ子だが心優しい主人公ボイスに、紅一点のクロエ、『ロード・オブ・ザ・リング』のメリーとピピンのようなディベットとチェイスなど、チームとしてのキャラクターの棲み分けもまた絶妙。
特に漢気戦士・フォード伍長が胸熱!THE 悪役・ワフナー大尉との因縁の対決が王道展開をさらに盛り上げる!これ、互いが戦争の狂気に駆られてるから容赦ないのよ。そして、めちゃくちゃカート・ラッセルに似てるなあと思ってたら、エンドロールで実の息子と知ってさらに胸熱に!万歳ラッセル🙌!

キャスト欄にはいないけど、ほんの少しの登場、何なら隙間からでもわかるメグ・フォスターも良き!
青春時代の『ゼイリブ』『ブラインド・フューリー』『リバイアサン』、最近では『バイオレント・サタデー』と、俺の好きを満たしてくれる青眼の白女優(ブルーアイズ・ホワイト・アクター)は、本作でも眼力だけで1番ビビらせてくれました!2番目は地雷ドーンッ!

こんなボンクラ作品が全国のTOHOシネマズで上映している、ということ自体嬉しかったし、内容はB級でもここまでやってくれれば俺の中ではA級です!!