『ウトヤ島、7月22日』に続いて鑑賞。
実際に起きたウトヤ島でのテロ事件後に行われた加害者と被害者の裁判。これは
事件の真実に迫る人間ドラマ。
同じテロ事件を描いた『ウトヤ島、7月22日』が「破壊」の物語であるならば、本作は「再生」の物語。
本作は監督の過去作『ユナイテッド93』同様、複数の視点で事件に至るまでの経緯を描いた序盤30分の後、裁判によって加害者に巻き込まれた判事や、親友を助けることが出来なかった男性を通して、事件後の様子を中心に描かれている。
PTSDやフラッシュバック、事件は発生した"その時"だけでなく、それ以後も被害者の人生の中に残り続けていくということの重大さを知った。
『ウトヤ島、7月22日』では、事件の全容が見えない恐ろしさを描いていただけに、本作も合わせて見ることで、より事実を知るきっかけにするべきなのかもしれない...。
2021/6/26 追記
シリーズ:銃社会の恐怖 を追加しました。