タスマニア

ROMA/ローマのタスマニアのレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
3.5
2021年41本目。

見る前の時点で中々人を選ぶタイプの映画だと思っていたので、長らくウォッチリストで眠らせていた映画。
アカデミー賞の作品賞の候補にもなったよね。

監督の半自伝的な映画ということで、すごく当時の人々の暮らしや会話や関係性をそのまま切り取ったんだなーっていう感覚。
俯瞰的なカメラアングルと長回しで登場人物たちをゆっくりと目で追う感じも、すごくテイストと合っていてすごいなって思った。
題材もそうだけど、そういった撮影の技巧も評価されたのかな。

中身に関してはすごくクレオが "孤高" だなって思った。
強すぎる。女性ってこんなに強いのか。
キービジュアルになっている砂浜で皆が肩を寄せ合うシーンまで、クレオの世界には自分を助けてくれる存在は自分しかいないって感じが結構辛かったな。
死産のシーンなんて結構地獄。あの長回し辛い。
クレオの表情越しに静かに布に包まれていく娘。

とりあえず、見る前の印象に対しては圧倒的に見やすくて、引き込まれた。
犬の糞はもうちょっと掃除しろよって思う笑
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