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ROMA/ローマのkazu1961のレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
4.2
「ROMA/ローマ」
原題「Roma」
2018/12/14 Netflix公開 メキシコ・アメリカ作品 2019-022

アカデミー賞ノミネート候補作で「ROMA ローマ」だけが、ちょっと独特の立ち位置にいます。
スタジオがNetflix。つまり「劇場公開されない配信作品」なんですね。今後、物議を醸しそうですが。
色が無いのに本当、美しい作品です。オープニングからオシャレですよね。
ストーリーは政治的混乱に揺れる1970年代メキシコを舞台に、とある中産階級の家庭に訪れる激動の1年を、若い家政婦の視点から描いた物語です。
アルフォンソ・キュアロン監督の5年ぶりの新作で、全編モノクロ映像という渋い作品です。
舞台も監督の故郷メキシコ・シティのとある街という設定で、極めてパーソナルなストーリーです。
超高解像度なモノクロ映像。70年代のメキシコの街並みを忠実に再現したオープンセット。それは極めて作家性の高い一本です。そのモノクロ映像は、独特の陰影、美しく、溌剌としています。BGMはありませんが、日常生活の音、音響も素晴らしいですね。
これが配信作品でしかもアカデミー候補というのは時代が大きく変わったということですよね。


「ゼロ・グラビティ」のアルフォンソ・キュアロン監督が、政治的混乱に揺れる1970年代メキシコを舞台に、とある中産階級の家庭に訪れる激動の1年を、若い家政婦の視点から描いたNetflixオリジナルのヒューマンドラマ。キュアロン監督が脚本・撮影も手がけ、自身の幼少期の体験を交えながら、心揺さぶる家族の愛の物語を美しいモノクロ映像で紡ぎ出した。70年代初頭のメキシコシティ。医者の夫アントニオと妻ソフィア、彼らの4人の子どもたちと祖母が暮らす中産階級の家で家政婦として働く若い女性クレオは、子どもたちの世話や家事に追われる日々を送っていた。そんな中、クレオは同僚の恋人の従兄弟である青年フェルミンと恋に落ちる。一方、アントニオは長期の海外出張へ行くことになり……。2018年・第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で、最高賞にあたる金獅子賞を受賞。第91回アカデミー賞でも作品賞を含む同年度最多タイの10部門でノミネートされ、外国語映画賞、監督賞、撮影賞を受賞した。Netflixで18年12月14日から配信。日本では19年3月9日から劇場公開される。(引用:映画.com)
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