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平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVERのtetsuのレビュー・感想・評価

4.9
公開初日&友達と一緒に、計2回は観たはずなのに書き忘れていたので投稿。笑

平成ライダーの偽者・アナザーライダーたちと戦いを繰り広げる時空の覇者"仮面ライダージオウ"
ある日、アナザーデンライナーに襲われた一行は、アナザー電王との戦いに挑むことになる。
一方その頃、天才物理学者"仮面ライダービルド"たちは、失ったはずの仲間たちと再会。突如、現れたアナザーW(仮面ライダーWの偽者)との戦いに挑むことになり...。
戦いの末、結集したジオウとビルド。
しかし、悪の手によって彼らがたどり着いたのは「平成ライダー」という概念が存在しない世界だった。

テレビにうつった仮面ライダーを食い入るように見る少年、
部屋に置かれた無数のライダーグッズ、
まさか平成ライダーの劇場版でここまで、メタな展開を観ることになるとは...。笑

しかも、その設定だけで終わらず、短い制作期間ながらも、しっかりと練られた脚本。メッセージありきで作られた物語は、幼い頃から仮面ライダーを見て育ってきた自分として感無量の出来でした。

確かに多少、ストーリーの部分で強引に感じるところや明かされていない部分があるのも確かですが、個人的にはそこまで気にならず。
なにより、シリーズの迷走期="春映画"の時代*と比べれば、大幅に許容できる範囲になっていたと思います。笑

*これまで、仮面ライダーの冬映画といえば、2010年の『MOVIE大戦』に始まり、約8年間続いてきました。
その間には戦隊ものと戦う『ヒーロー大戦』(黒歴史w)や、平成ライダーと昭和ライダーが戦う『ライダー大戦』というキワモノ春映画を挟み、今回まで続く『平成ジェネレーションズ』が生まれたのでした。

本作最大のポイントは、仮面ライダー電王に登場した「人の記憶こそが時間」という言葉が、新たな意味を持って登場すること...。
10年以上前の作品ではありながら、今も愛され続けている屈指の人気者・電王が大幅にフューチャーされた脚本、そしてその精神を見事に回収した展開には、初日の場内がざわつきまくっていました。笑
(ちなみに、初日は熱気がとんでもなく、仮面ライダーたちが登場するクライマックスで、子供たちやファンの方々が名前を大声で連呼していて、その愛で泣きそうになりました...。)

そして、本作は仮面ライダージオウという番組作りそのものを体現した一作だったのではないかとも思っています。
かねてより、ゲストキャラクターとして、当時仮面ライダー(や、その脇役)を演じていた本人を呼んできた小のシリーズ。制作期間1年という中では、呼びたくても呼べない役者が多々いたはずですし、本作でも序盤の展開などから、それは感じられます。
しかし、ライダーファンへの感謝を込めて可能な限りを尽くそうとする姿勢。
それが見事に結実したあるキャラクターの登場には製作陣の努力を感じて、ふと涙がでました。

というわけで、
物語だけでなく、製作陣の努力に勇気をもらえる本作。
仮面ライダーをあまり観ない人にもオススメですが、『劇場版・電王』や|仮面ライダージオウ 第一話』みていると、より楽しめる作品なので、ぜひ、合わせてご覧ください!!

参考

仮面ライダージオウ 第01話[公式]
https://youtu.be/hCQJAHCbCjE
(現在、無料配信中!)

無くなっちゃうんですよね…。この日は僕は劇場前までは行かなかったですけど...|山口恭平 (@Kyohey_yama)さんのツイート
https://twitter.com/Kyohey_yama/status/1083163248088633344?s=19
(監督のツイート。本作の不満点として挙げられることも多い"あるライダー"の扱いですが、この発言をみると、それも仕方がなかったのかもしれません...。)

『平成ジェネレーションズFOREVER』山口恭平監督、『仮面ライダー電王』佐藤健と交わした10年前の約束 (3) 平成仮面ライダーへの恩返し | マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/article/20190111-kamenrider/3
(もうすでに泣きそう。)

10年前の自分のアイデア、時を越えて実現する。#仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER |tetsuさん(@tetsulikemovies)のツイート
https://twitter.com/tetsulikemovies/status/1077442916673441792?s=03
(10年前にラスボスを当ててしまった自分のツイート。)

2020/8/26
シリーズ:平成史 を追加しました。
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