3月27日に「デッド・ドント・ダイ」を観てから2カ月半。
久しぶりに再開した映画館での、久しぶりの新作鑑賞はこの映画から。
これまでは予告篇を極力見ずに「映画泥棒」ギリギリで入ることを自分の美学としてきたが、久々の映画館が嬉しくって開場と同時に入りました。もう、久しぶりに逢えた山崎紘菜ちゃんや、いろんな作品の予告にテンションがガン上がり。「SONY」のロゴを見た瞬間に、泣きそうになりました。
「うわあ。俺は今から、劇場で映画を観るという幸せにようやく再び浸れるんだ」
もうそれだけで評価は100倍増し。仮に本日かかった映画が「恋空」であったとしても、自分は100点満点をつけたろう。つまり、「恋空」は1点なんだな、俺。
しかも、本作はそんな付帯状況の加点を全部取っ払っても、やっぱり傑作でありました。
ベスちゃん役のエリザ・スカンレンだけは初めて見る女優さんだったけど、残りの三姉妹をはじめとする主要なキャストがお馴染みさんばかりで、もう豪華豪華。
ずっと観てたい。2時間15分はそこそこ長めの映画だけど、この2倍の尺でも3倍でもいい。そんな気持ち。
エマちゃん、ほんっとに綺麗。惚れ惚れ見とれてしまう。
シアーシャちゃん、ベストアクトじゃないかな。中性的な顔つきの人なんで、役にぴったりはまっていた。
ピューちゃんは、これまでちょっとあか抜けない娘さんだなあと思ってたけど、可愛いのなんの。
「両立しないはずの人生の選択の両方を描く」と聞いていたので、序盤の語り口によって、物語の構造がラストまで読めてしまったんだけれど、それでも素晴らしかった。
それこそが、この古典を今さら現代に蘇らせるグレタ・ガーウィグの狙いそのものであり、本作の最大の価値なのだから。
過去作もあれこれ見返したくなりました。
俺、マーヴィン・ルロイ版が大好きなんだよね~。
数ある映画化の中で、4人が4人ともめちゃめちゃビッグ・ネームだし。
日本での評判が本国以上に高いマーガレットちゃん(うちの母親も「日本に来てひばりと共演した子」と認識している)をビッグ・ネームとすれば、だけど。
この子、当時「恋人にするならジュディ、妻にするならジューン」と言われた両方の「(日本だけ)若草シリーズ」で、どっちでも妹役やってるよね。
「この子」ったって、今じゃ80歳超えてるんだけどね。
話が逸れました。
ともかく本作は映画館での新作復活の幕開きにふさわしい大傑作です!