黒人の差別がある町に黒人のピアニストがツアーを行う。運ぶ運転手は白人のチンピラだった。
いかにもアカデミー賞に受けそうなやつでその通り、作品賞を取った。
ちゃんと作品としても面白かった。
異なる価値観を持つ二人が旅を経てわかり合っていくというのは定番中の定番だけど、アメリカの白人と黒人、差別する側と被差別側、この違いを嫌というほど痛感させられるのでそういう意味でいうと絆を感じやすい。
雨の中の警察との話の後のやりとりや、最後にエンストする場所での一悶着など、落ちてからのカタルシスが気持ちいい。
個人的には文才のないチンピラ白人に代わって黒人ピアニストが手紙の内容を考えるくだりはとても素敵。オチにもなってるのがなおよし。