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玉城ティナは夢想するのYusakuGodaiのレビュー・感想・評価

玉城ティナは夢想する(2017年製作の映画)
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 一人二役。玉城ティナ自身が、玉城ティナと、玉城ティナに憧れる女の子を演じる。

 山戸結希監督と玉城ティナのトークショーで監督が話していたエピソード。撮影中、監督から「玉城ティナに憧れる女の子たちは、どんな気持ちでいるんですかね」と問われると、玉城ティナは嗚咽し、涙を流したという。(10代の涙は)「あそこにもう、ほんとに詰め込んで、そのまんまの状態で動画に、こう…」と、玉城ティナは、その涙の真意は語らぬままに、作品にすべてを託すように、ジェスチャーで語りをやめる。

 どこかで、ファンの声に対する返答。「ティナちゃんになりたい」という声に対して、「玉城ティナもけっこう大変だよ」と答える。

 自分に対する他者の眼差しを誰よりも知っていて、表現というものに対してどこまでも誠実に見える。しかし、どの眼差しにも、表現にも囚われていないように見える。すごく不思議で、魅力的。
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