ましゅー

ヲタクに恋は難しいのましゅーのレビュー・感想・評価

ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)
3.4
2月7日公開作品、この週末に劇場で観た3作品のいよいよトリです。何故か邦画づいてます。しかも珍しくラブコメディってヤツです。
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私、実はこのタイトル、マンガも(ただし既刊8巻中5巻まで)少し前の深夜アニメも見ています。

ここ最近はほぼマンガの実写化作品は観ないのですが
(3年近く前、久々の海外出張時 飛行機内で観た「3月のライオン」くらいかな~。あれもNHKでアニメ化もされてましたね。)
結構原作そのものが好きなんですよね。

私自身、昔の特撮やアニメに今でも親しみを覚えるヲタク気質のところもありますので😅ヲタクの生態(笑)をつぶさに描くその内容に共感すること多々なのです。
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しかも、あの「銀魂」で好評を博した福田雄一が監督ということもあり
(…言いながら「銀魂」観てないんですが🤣 あ、「勇者ヨシヒコシリーズ」は見てましたし好きですよ。)
これも観ない訳には参りません。
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こうした作品のご多分に漏れず、原作や他メディア展開作と比較しがちですが、なるべくそれらを意識しないよう臨みます。
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…総じて。2時間弱の映画として、また福田雄一作品としてそこそこは上手くまとめてるなぁ、との感触。
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キャラクター造形は正直悪くないです。というか素晴らしいとさえ言えるレベルです。

成海(なるみ・高畑充希)はもうちょっと華奢で線の細い感じが理想ですが、ヲタク全開モードのテンションはマンガorアニメを超えてる部分もありますし、宏嵩(ひろたか・山崎賢人)の基本何事にも動じないテンション低めの言動・所作はかなり原作(アニメ)に近いですね。
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小柳(こやなぎ・菜々緒)・樺倉(かばくら・斎藤工)の主役2人との絡み方・関係は、元のお話とはかなり異なりますが、2時間にまとめる以上は今回以上の出番があると主役2人が霞みかねないですし。少々掘り下げに物足りなさはあるものの案配としてはまぁ適切かと。
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映画オリジナルの出演者、佐藤二郎・ムロツヨシの福田組ならではの演技は極めて安定的。少々食傷気味ではありますが、やっぱり気の抜けたバカさ加減に脱力すること受け合いです。
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出色は賀来賢人。ほとんど出演作を観たことないですが、映画オリジナルキャラにして高畑充希を遥かにしのぐ、見てるこっちが引きまくるくらいのイッちゃってる声優ドルヲタ振りは本気で笑えます。
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映画化するに当たっての恐らくひとつの目玉でもあろうミュージカルシーンは…

うん。私があまりミュージカルに慣れてないからかな?ハマってると覚しきところもないことはないですが、なんとなく、原作のエピソードを繋ぎ合わせるだけでは福田印の演出が盛り込みにくいのか、きりの良いところで話を終わらせるための尺合わせなのか、何か制作側の思惑が透けて見えるようでさほどしっくりとは来なかったですね~。

(オープニングのビッグサイト前のコスプレイヤー共々のダンスは、ワクワクさせて良かったんですけどねー)
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……うーん。結局なかなかフラットな見方は難しいですね~。やっぱり原作が頭にちらついてしまいますね。福田雄一作品らしいトボけた笑いがまぶされた、それなりに笑えるコメディという、それ以上でもそれ以下でもない映画ですかね。

うん。ダメダメって訳ではないですが、ムチャムチャ良くもない。そんな感じでしょうか。

なんかすいません😅 おとなしくマンガでも読んでまーす。
ましゅー

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