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パリ、嘘つきな恋のkazuかずのレビュー・感想・評価

パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)
4.7
普段、ラブストーリーは積極的には見ませんが~、巷の評判がすこぶる良いので、急遽、見てきました😊

50手前のやり手ビジネスマンでマラソン好きのジョスラン。女性に対して求めるのは、一時的な関係のみをモットーとする軽薄なプレイボーイ。ある日、介護士の若い女性ジュリーをナンパすべく自分は障害者で車椅子に乗っていると嘘をつくが、ジュリーに招待されたパーティで彼女の姉フローレンスに出逢う。彼女は足に障害を抱え、車椅子に乗っていた。

いや~素晴らしかったです。
脚本よし、演出よし、テンポよし、音楽よし、笑いのツボも上々、そして大人泣き😭

そして何よりも素晴らしいのはある程度人生を生きてきた中年男性・女性の切ない心情が痛いほど描かれており、単なるラブコメに終わらない極上のヒューマンドラマになっていること。軟派な目的でついた嘘により、障害を抱えながら懸命に生きる障害者の女性を愛してしまう男性目線、障害者女性の恋愛に関しての距離感などもよく描かれてました。

主演のフランク・デュボスクさん、知らない俳優でしたが、この映画の監督・脚本も兼任しています。初監督でこのクオリティは凄いとしかいいようがない。そして、フローレンスを演じたアレクサンドラ・ラミーさん、彼女の魅力無しにこの映画は成立しなかったでしょう。
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