mako

パリ、嘘つきな恋のmakoのレビュー・感想・評価

パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)
3.9
ジョスラン(フランク•デュボスク)は、大手シューズ代理店で働くビジネスマン。
超テキトー男で、チャラ男みたいな男性。恋愛はゲーム感覚。
こんな男性無理だわ〜
若い頃に友達の友達でこんな男子がいました。場にいれば面白いけど絶対恋愛対象としてみれない。
そんなジョスラン、母親が亡くなりその家で遺品の整理をしていたら隣に引っ越ししてきたジョリー(キャロライン•アングラード)が挨拶にきた。ジョスランはその時母が使っていた車椅子に座っていたため、ジョリーは勘違いしてしまう。その勘違いを正すことなくジョスランは障碍者を装ってしまう。
その後ジョリーからバーベキューに誘われ、そこでジョリーの姉フロランス(アレクサンドラ•ラミー)と出会う。フロランスは車椅子に乗っていた。

健常者だけど障碍者として振る舞うジョスランと障碍者のフロランス。
車椅子とはいえフロランスは活動的で健常者と変わらない。障碍者だから何もできないと思っていたジョスランにとってフロランスの活動的な姿は衝撃的だったと思う。
確かに車椅子で不便なことは多々あると思うがそれが日常になればそれは普通なんだと思う。健常者目線で見れば障碍者の方々は常に大変で辛いと思いがち。
それは外見だけを見てるから。
親しくなり、その人のことが 分かれば違って見えてくる。

ジョスランはフロランスを気になり始め、本当の事を言わなきゃと思いつつも嘘をついていたことで傷つけてフロランスが去ってしまうのが怖くて言い出せなくなる。

フランス映画はあまり合わないけど今作は面白かった♪クスッと笑える所が多めで、素敵な恋の描写がいくつもあり、大人のラブストーリーとして楽しめました♪

今作を観て思ったのは、今回の参議院選で、れいわ新選組の比例代表の特定枠で当選された舩後靖彦(ふなごやすひこ)氏と木村英子氏のこと。舩後氏はASL患者で身体は動かすことができない。動かせるのは目と口。だけど会社の取締役副社長であり全身麻痺のギタリストでもある。木村氏は生後8ヶ月の時に歩行器ごと玄関から転落し重度障碍者に。右手以外はほとんど身体は動かないそうです。でも全都在宅障害者の保障を考える会代表、全国公的介護保障要求者組合書記長、自立ステーションつばさ事務局長をされています。お二人とも身体は不自由ですが立派な方だと思います。
このお二人が国会議員になったことで障碍者目線の福祉が充実されればいいなと思います。それは健常者にとっても良い事だと思います。

話が少し逸れました。

今作に出演している女優さんたち、アレクサンドラ•ラミー、キャロライン•アングラード、エルザ•ジルベルスタイン3人共それぞれ違った魅力があり綺麗でした✨

楽しめたし、面白かったです♪


ここから少しネタバレになります。
観る予定の方はここまで⚠️





障碍者と偽っても、フロランスは嘘だと気づいていた。それでもフロランスがジョスランに付き合っていた理由を語った時、同じ女性として共感できました。
ラストも良かったけど、一箇所だけ違和感がありのれなかった。それはラスト近くジョスランがマラソン大会に出場して走れなくなったシーン。
ランナーが走っている所は立ち入ってはいけないと思うけど、フロランスは入っていてあれはないんじゃないかと思った。あそこだけ現実的じゃないなと思いました。




字幕翻訳 星加久美
劇場鑑賞 #68
2019 #97
mako

mako