このレビューはネタバレを含みます
こりゃどえらいなあ
刹那的で儀式的、ポルノ的な奇妙さ(穢らわしさと言うべきか神聖さと言うべきか)を血糊と金メッキでべちゃべちゃにして弾丸で風穴開けたらこうなりましたっつって
映像いいなあ
昼間は視点とか焦点の移し方、夜間は暗闇に隠すものと隠さないものの分け方
金塊強盗一味と警官の戦闘とか、一味から命からがら逃げようとする民間人とか、裏切りとか報復とか、もはやどうでもいいんだろなあ
いやどうでもよくはないけど、二の次というか
リノ(だっけ?)が殺そうとしてた人らだけ生き残ったな
警官は例外だけども
なんか意味があったんだろうか
作中、普通の人間らより上位の存在のような雰囲気を醸す女性が、夢か回想か想像の中あるいは幻覚としてちょいちょい出てた。
一味の隠れ家の航空写真に蟻を這わせて彼女がスポイトで水を垂らすと、一味と警官の戦場に雨が降り出す。彼女にとって皆は蟻らしい。
逆光やら何やらでシルエットしか見えなかったけど、生き残りの1人の"女画家"なる人物(の、若かりし頃)がモデルだろうか。つまり全員画家さんの掌で踊っていたということ?最後死にかけのリノが見た彼女は椅子に揺られていたけど、あれはまさしく警官と話す画家さんの姿だった。