まるちよ

アナベル 死霊博物館のまるちよのレビュー・感想・評価

アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)
2.8
みんな大好き死霊館シリーズ。
ウォーレン夫妻の家にあるいわくつきアイテムの保管庫。
その保管庫の封印が解かれて、夫妻の娘とベビーシッターがドえらいことになってしまう話。

前回の「死霊館のシスター」があまり好きじゃなかったので、あまり期待していなかったんだけど、今回のは面白かった。
アナベル単体だともうやれることは無いので、アナベルの存在が引き金になって保管されている亡霊たちが開放されてしまうという、絵面的にはキャビン・イン・ザ・ウッズのような大集合感。
なので、正統なホラー映画からモンスター・パニックものに近い印象を受ける。

死霊館シリーズ、として見ると完全に蛇足の話なのでいまいちなんだけど、話の筋自体は通っているので前作のようなイライラは無かった。
欲を言えば、今回のアナベルはなぜかヴァラクではなく、角の生えたコテコテの悪魔が本体になっている。
これはヴァラクとは別の悪魔も取り憑いているという伏線なのか、それともヴァラクのさらに本体が今回の悪魔なのか?
ここいらへんをシリーズ通して見ている人にも納得できるようにしてほしかった。
なんのために死霊館のシスターでヴァラクをあそこまで取り上げたのかがわからない。

今後もシリーズが続くのかはわからないけど、今回を見ている限り主人公が世代交代しそうな感じ。
娘のジュディを演じるのはマッケンナ・グレイス。とてもかわいいし、演技も上手で良いんだけど死霊館シリーズはやはりウォーレン夫妻が主人公であって欲しい。

終わり方もそうだけど、ホラー映画が苦手な人でも楽しめる構成になっているのでオススメできる良い映画だった。

◆良いところ
- ラストがさわやか
- 大集合感が出ていて楽しい
- ウォーレン夫妻の再登場
- マッケンナ・グレイスがかわいい

◆悪いところ
- 他のモンスターが暴れるぶん、アナベル自体の出現割合が低くて退屈
- アナベルの中身が辻褄合わない
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