m

アマンダと僕のmのレビュー・感想・評価

アマンダと僕(2018年製作の映画)
4.5
泣かせようとしてくるシーンがあるわけじゃないのに胸が締め付けられて涙が止まらなかった。特にアマンダが急に顔くしゃくしゃにして泣き出しちゃう度に心が苦しくなった。大事な人が亡くなっても自分の周りには日常が流れていて、その人の死を知らない人も当たり前にいて「そういえばお姉さんは今どうしてるの?」なんて聞かれたり、その人の使っていた化粧品や歯ブラシがまだいつもの様に残っていたり、一緒に行こうって言っていた旅行にその人抜きでいったり、なんていうか誰かの死への悲しみは、そういう小さな日常の一コマ一コマに滲み出てくるものなんだよなと感じた。ふとした瞬間「ああもう二度と会えないんだな」と分かるというか。こういう映画って普通もっと大げさに悲しみが強調されるけど、この映画は淡々と日常が描かれていてだからこそ切なかった。とても悲しくて切なくてでも愛おしくなるような映画でした。二人の関係は大人と子供っていうよりかは人間と人間っていう感じ。出てくる人達がみんなとても魅力的。
m

m