great兄やん

メランコリックのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

メランコリック(2018年製作の映画)
4.0
【一言で言うと】
「安らぎに滴る“非日常”」

[あらすじ]
名門大学を卒業したがさえない毎日を過ごしていた和彦は、ある夜偶然訪れた銭湯で高校の同級生・百合と再会する。そこでアルバイトを始めた和彦は、その銭湯が営業を終えた後、風呂場を「人を殺す場所」として貸し出していることを知る。そして同僚の松本は殺し屋だった...。

かなり前にタイムラインで話題になってた今作。劇場で観ようと思ってましたが当時大学受験戦争真っ只中だったという訳でございまして...そんなこんなで今更ながらこちらを観てみました👀

面白い!プロットとしても“ありそうで無かった”的な面白さを感じましたし、なんと言ってもインディーズ特有のゆる〜い雰囲気がとにかく絶妙。
昼は銭湯で、夜は殺し屋の始末場...確かに銭湯って、用途によってはこういう“汚れ仕事”がスムーズに捗る良い場所ではありますよね(^◇^;)...

とにかくただただ純粋に面白かった!
ジャンルとしてもサスペンスとコメディのバランスの良さ、それに最後まで予測がつかないストーリーも見事ですし、映画として面白くなるエッセンスというのが沢山詰まっている。

その上東大卒のナヨナヨした青年鍋岡扮する皆川暢二さんの演技も自然で良かったですし、その他同僚の松本くんのキャラといい、今作に出てくる登場人物の殆どに愛着を持てるキャラクターばかりなのがとっても良かったです☺️
特に副島さんのキャラが個人的にもすっごく好き。最初はそこまで特別視してなかったけど観ていくうちに段々好きになっていきましたね😚

やはり笑顔の可愛い女の子が一番優しいし性格も良い!!異論は認めん!!!笑

とにかく日常の中の“非日常”を(ユルく)楽しめる、インディーズならではの“醍醐味”と非常に上手くマッチした一本でした。

最後までどう転ぶか分からない展開にラスト辺りは終始ドキドキでしたし、どうなるのか…と思いきや最後は綺麗に着地してとてもホッとしました笑

東大卒だからといって大手の企業に就職するだけが幸せじゃなく、こういった何気ない“些細な”幸せが一番良いのだな…ってしみじみ思いましたね🤔

ただやっぱり東大卒っていう肩書きを持ってるだけでもまだ幸せっスよ...あんな可愛い彼女と付き合えるんだからさぁ!!!(錯乱)