たけちゃん

運び屋のたけちゃんのレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
4.0
最も大事なものは、家族……


クリント・イーストウッド監督 2018年製作
主演クリント・イーストウッド


今日は朝から健康診断で、ほぼ24時間絶食してました。夕べが辛かったなぁ(笑)
そのため、今日は仕事を休んでいたので、終わったあとはご褒美映画館。いつもとは違い、イオンシネマまで行ってきました!だって、ここしかやってない……。


あんまり声高には言えないけど、僕はイーストウッドっ子じゃないんだよねぇ。どうも「ダーティハリー」とか観ても、そんなに気持ちが上がらない。西部劇が好きなので「荒野の用心棒」は好きですが、あれは脚本の良さなので( ˘ ˘ )ウンウン

だから、俳優としてクリント・イーストウッドって言われても、ワッショイとはならないんだよねぇ……。だからあまり観ている作品も多くはないんですよ。好きな人には申し訳ない。
でも、監督としてのクリント・イーストウッドはすんごく好き(ˆωˆ )フフフ…

監督作もたくさんあるけど、僕がすごい監督だなぁと思ったのは、おそらく「ミリオンダラーベイビー」を観た時だと思うんだよね。普通は「許されざる者」だと思うんですが、タイミングの問題で、「ミリオン~」より後で観ちゃったから。もう、見る目が一変しました。そこから過去作を観るようにもなったんだよね(^-^)。もう、ついて行きます~って感じですわ(笑)
映画のパンフには親切にもおすすめベスト10が紹介されているので、興味があれば、ぜひどうぞ!
僕もイーストウッド祭り、準備中です(*´﹀`*)フフッ♪



さて、映画です。
久しぶりの監督・主演作!
「グラン・トリノ」以来ですか?
もう88歳なので、正直、どうかなぁ……と思っていましたが、全くの杞憂でした( ˘ ˘ )ウンウン

なんと、若々しい映画なんでしょう。
軽妙で飄々としていて、実に楽しい😊
実話に基づく作品ですが、実際は90歳の運び屋だったそうで。だから、イーストウッドも「これは俺にしかできない」となったのだとか。

モデルとなったレオ・シャープは第二次世界大戦に従軍した退役軍人で、デイリリーを育てる園芸家として名を馳せたが、時代の波にのまれ廃業。
2009年頃からシナロア・カルテルの運び屋になり、2011年まで続けられたそう。映画でも呼ばれていたように、愛称は「エル・タタ(おじいさん)」。

だから、本当は「ボーダーライン」のような映画になってもよいのに、そうならない。
映画はその麻薬の運び屋の顛末ではなく、仕事のせいで家族を失った男が、再び家族を取り戻すストーリーとして描いているのがとても良かった。
ブラッドリー・クーパー演じるDEM(麻薬取締局)との絡みもあるのだが、それも家族とのことを軸にして、映画の軸がブレないのが良い。


とにかくクリント・イーストウッド演じるタタが本当に自由で飄々としていて、憎めないの。麻薬カルテルの人間たちもどんどんタタを好きになっていく。もちろん、観ている僕たちも( ˘ ˘ )ウンウン
だから、犯罪なんだから肯定は出来ないのに、タタを応援し、理解し、同情する自分に驚くよね。それ故にクリント・イーストウッドの役者としての上手さを実感しました!


あと、奥さん役のダイアン・ウィーストがいくつになっても素敵でした。「シザーハンズ」のお母さんですが、笑顔が変わらなかったなぁ( ˘ ˘ )ウンウン

娘のアイリス役はクリント・イーストウッドの実の娘アリソン・イーストウッド。なんと35年ぶりの親子共演だとか。幸せだなぁ……(^-^)

ほか、ローレンス・フィッシュバーンやマイケル・ペーニャ、アンディ・ガルシアなど、脇を固める人たちも間違いなし!


派手さはないけど、実にヒューマンな魅力に溢れた作品です。僕は自分の家族関係を振り返ることにもなり、胸に刺さりました!おすすめです( •̀ω•́ )و✧