結論から言う。
クソ好き！！
映画も撮れちゃうジャックライアン、クラシンスキー監督の大ヒットSFスリラーの続編。
正直前作でギミックは使い果たし、続編なんて右肩下がりになるんじゃないかと穿った部分もあったのだが、うまくシフトチェンジして見応えのある作品に仕上げてくれた。
荒んだ世界でどう家族を守るのか、凶暴で感覚の鋭いモンスターといかに対峙するのかが主眼となっていた1から、2では子供の成長物語、そして大人の後悔との決別が主題となっている。
子を持つ親なら、ウルっと来てしまうかもしれない。
そして相変わらず美術の端整さが素晴らしく、ちょっとした小物が話を大いに盛り上げてくれる。あんなにマグカップが怖いと思ったのは初めてだぞ。
アクトでは、新規キャラのキリアンマーフィーがとにかくいい。
個人的に、ベネディクトカンバーバッチさえいなければもっとスターになっていたと思える俳優なのだが、ハリウッドのSF大作で彼の魅力が発揮されたのは嬉しい。
あと唐突なジャイモンフンスーにはビビった。
しかしまあラストは…またしても続編を思わせる終わり方。次は何年後だ…？？
2の仕上がりによってウォーキングデッド方式でいくらでも膨らませられることが証明されたし、HBO MAXあたりでドラマシリーズでやってくれねえかな。絶対見るから。
