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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密のinotomoのレビュー・感想・評価

3.8
大富豪であり、著名なミステリー作家のハーラン・スロンビーが、ある朝自宅で首をナイフで切られた遺体で発見された。前日の夜は、ハーラン自身の誕生日であり、家族が集まっていた。果たしてハーランは自殺なのか、他殺なのか。事件の解決のために、探偵のブノワ・ブランが現れる。

今年の映画始めはこの作品。最近、マーダーミステリーにハマっている娘と一緒に鑑賞。アカデミー賞の脚本賞にノミネート。たしかに入り組んだトリックや謎解きなど、ミステリーならではの面白さがあったし、序盤のハーランの家族が一人ずつ取調べを受ける場面の展開とテンポ感はなかなか良かった。早々とハーランが死ぬことになる経過が明かされるので、物足りないかなと思っていたら、後半捻りの効いた展開になっていき、面白かった。ハーランに看護師として雇われているマルタの、嘘をつけない体質とその特徴をうまく活かしているあたりが面白かったし、スロンビー家の人達が、マルタの出身地を正しく言えてないことで、その人となりを表現するあたりもなかなかだった。

探偵ブノワ・ブランを演じていたのは、ダニエル・クレイグ。このブノワ・ブランというキャラクターが、一癖ある人物ではあるものの、もう少しクセが欲しかった気も。ポワロ、金田一耕助と、事件解決の名人達は、みんなクセが強いし、もっと印象に残るキャラクターなら、人気シリーズになったかも。(続編は作られているみたいですが)
あと、ダニエル・クレイグが出るなら、舞台はイギリスでも良かったのでは。

せっかくだから、続編も見てみようかな。
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