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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密のmurabonのレビュー・感想・評価

4.1
ダニエル・クレイグに加えて、007最新作でボンドガールを務めるアナ・デ・アルマスの共演とあっては観ないわけにはいかない。

予告などでもアガサ・クリスティ的なミステリーと紹介されている本作、舞台はしっかり現代である。現代にこんな探偵が実在するとは全く思えないが、そういう作品なのである。

アカデミー賞脚本賞にノミネートされているが、トリックとかオチがすごい的な作品ではない。会話劇としての面白さが評価されたのだろう。
日本語字幕はかなり頑張ったと思われ、英語の聞き取りができなくても十分楽しめる。随所にユーモアが挟まれるが、場内でも良い感じに笑いが起きていた。テンポもよく、エンタメとしての完成度は高い。

豪華俳優陣の共演は観ていて非常に楽しい。ジェイミー・リー・カーティスはハロウィンに続いて相変わらずイケメン熟女だった、観て良かった。

ダニエル・クレイグはボンドを演じるときほど体は仕上がっていないが、あたふたしたり歌を歌ったり、お茶目な姿も観れてファンとしては大満足である。

好きな人がいたら申し訳ないが、私は韓国車を評価しておらず嫌いなのでアントマン2作目にヒュンダイがイケてる車として出てきたときはイラっときた、映画自体の評価も下がるレベルであった。
本作でもヒュンダイが出てきてイラッときたが、ヒュンダイであることが後半ギャグになっており感服した、さすがライアン・ジョンソン監督である。

スターウォーズで論争を巻き起こし叩かれてしまったライアン・ジョンソン監督であったが、今作は見事な出来と言ってよく、しっかりとした腕があることを証明している。今後シリーズ化も可能と思われ、またブラン探偵に会えることを楽しみにしたい。
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