推理モノなので以下、微妙なネタバレ注意!
最近では有りそうで無かった、王道の推理モノで複雑な要素はあまりなく、単純明快な展開にノセられた。
アガサ・ミステリーをこじんまりコンパクトにまとめた感じで、エジプトや地中海のような観光地ではなく、売れっ子推理小説家の一軒家が舞台で、関わるのもほぼその一族の方達。
さすが、007がもたつくダニエルを勧誘して、ささっ!っと製作しただけある小規模作品だが、そのコンパクトさが逆に新鮮で密度が濃い作品になっている。
小規模と言っても、なかなか豪華でクセのある俳優さん達が達者な演技を披露してくれるので、安心して観れる。
元祖スクリーミングクィーンのカーティスの詰め寄り方はブギーマンも後退りしそうな貫禄だし、ちょくちょくゾッド将軍の顔芸で怪しさ満点のシャノン、いつテンガロンハットを被りだしライフルを出してくるのかヒヤヒヤするドン・ジョンソン(笑)
プラマーはゲティ家で富豪役はお手の物。
まぁ、クリス・エヴァンスはちょっと分かりやす過ぎな気もしたけど(笑)
もちろん、驚愕のラスト!とか、映画史上に残るラスト5分!とかまではいかないけど、最後の最後まで伏線回収する展開はなかなかの爽快感。
また、結構コメディ寄りな設定やセリフ、演技がちょいちょい出てくる意外性もあり、ダニエルが悪ノリ気味に楽しそうに演じてるのも見どころ。
そんなダニエルに対して、ノッてるところ悪いけど・・はちょっとツボった(笑)
評価、興行収入どちらも良かったのもあり、ダニエルの007に代わるシリーズ物として期待が持てる。
そうなったとしても、変に豪華絢爛な作風にグレードアップせず、今回のような規模での作品であってほしいかな。
あと、アナ・デ・アルマスちゃんの続投も希望したい(笑)ワトソン的な役割にぜひ。もちろん、特技?であるゲロ設定もそのままで(笑)