良かったとこ1 エンターテイメントに徹したストーリー
今どき珍しいぐらいにストレートな遺産相続殺人事件もので、懐かしさを感じる。誰一人として看護婦マルタの出身を正しく言えないことに始まり、段々と見えてくる移民への差別意識も、この家族の浅ましさと現在のアメリカ批判を程よくバランス取っているので、頭でっかちになっていないのが良かった。
良かったとこ2 人物紹介の手際の良さ
インタビューの形で行われる家族たちの人物紹介の手際が良いので、登場人物は多いものの、家族関係が自然と理解できるようになるのが上手かった。
ダメだったとこ 家族側のアンサンブルが活かし切れていない
ジェイミー・リー・カーティス、マイケル・シャノン、トニ・コレットの3人がいるだけでも十分面白い家族ドラマになりそうだったのに、クリス・エヴァンスが出てきてからは、彼ら全員が遺産相続に反対する集団としか描かれていないので、もったいない。
