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象は静かに座っているのkazu1961のレビュー・感想・評価

象は静かに座っている(2018年製作の映画)
4.0
▪️JP Title :「象は静かに座っている」
Original :「大象席地而坐 An Elephant Sitting Still」
▪️First Release Year : 2018
▪️JP Release Date : 2019/11/02
▪️Production Country : 中国
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record : 2020-663
🕰Running Time : 234分
▪️Director : フー・ボー
▪️Writer : フー・ボー
▪️MusicD : ※※※
▪️Cast : チャン・ユー ポン・ユーチャン、ワン・ユーウェン、リー・ツォンシー
▪️My Review
観ました!がっつり観ました234分!!とにかく映像マジックに惹きつけられます。この長尺でムダなショットは一切見受けられません。自然光での撮影、挑戦的な長回し、登場人物の立ち位置、カメラアングルの細部にまでこだわり抜き、234分、登場人物の自然に発する全ての事象を逃すことなく見事に描き切っています。
どんなに悪意にまみれた世界でも、どんなに絶望と後悔に包まれても、歩ききった長い一日のあとには、わずかな光明が必ず見える。。。それが象の鳴き声に象徴されているような気がしました。
ほんと、とても美しい映画で、映像の色味、時間の流れ方がとても美しくとても激しい、そんな印象的を持ちました。
本作、ハンガリーの鬼才タル・ベーラを師と仰ぐ若き天才フー・ボーは本作の完成直後、29歳の若さで自らこの世を去ってしまいました。。。
中国北部の地方都市に暮らす別の境遇にいる男女4人の一日を描いた本作は、第68回ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞、最優秀新人監督賞スペシャルメンションを獲得した秀作です。

物語は。。。
中国のさびれた田舎町で、暴力で自分を守ってきた男、将来の展望がない少年、教師と深い関係にある少女、家族に見離された老人が暮らしていました。彼らの心を動かしたのは、北部の人里離れた満州里の動物園にいる、日がな一日座り続けている不思議な象でした。。。

終盤に向けて男女4人の物語が一つに収束していき、人生の残酷さと光明を見事に描いた秀作だと思います!!

▪️Overview
中国北部の地方都市に暮らす別の境遇にいる男女4人の1日を4時間近い長尺で描き、第68回ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞、最優秀新人監督賞スペシャルメンションを獲得した一作。監督のフー・ボーはこれがデビュー作だったが、作品完成直後に自ら命を絶ち、遺作にもなった。かつては炭鉱業で隆盛しながらも、今では廃れてしまった中国の小さな田舎町。友達をかばった少年ブーは、町で幅を利かせているチェンの弟で不良の同級生シュアイをあやまって階段から突き落としてしまう。チェンたちに追われて町を出ようとするブーは、友人のリンや近所の老人ジンも巻き込んでいく。それぞれが事情を抱える4人は、2300キロ離れた先にある満州里にいるという、1日中ただ座り続けている奇妙な象の存在にわずかな希望を求めて歩き出す。(引用:映画. com)
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