まるちよ

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのまるちよのレビュー・感想・評価

3.5
もうすっかり名前は聞かなくなったけど、TRPGを元祖とした「ダンジョンズアンドドラゴンズ」の世界観を元にしたファンタジー映画。
妻の命を蘇らせる魔法の石板を手に入れるため、そして元仲間の悪徳領主と悪い魔法使いを倒すために主人公一味が奮闘する話。

すっげえCGに金かけてる映画だと思った。
世界観的にほとんどがCGで描かれてるんだけど、そのクオリティの高さに驚いた。
ゴテゴテせず、それでいて凡庸なファンタジー世界にはならず、という絶妙なバランスで世界観が作られていて、細かな小道具1つとっても良くできている。
カプコンのゲームくらいしか知らないから詳しくないんだけど、世界観自体にワクワクして魅入ることができた。
特に、魔法封じの兜がある洞窟の描写が素晴らしくて、なぜかデブいドラゴンも可愛いし最高だった。

シーフ?の主人公は久しぶりに見たクリス・パイン。
コメディ色の強い役回りではあるものの、カーク船長のように頼りがいのあるリーダーを上手に演じていた。
主人公を支える相棒、バーバリアンはミシェル・ロドリゲス。
どんだけ筋トレしたんだかわからないけど、肩幅がすごい広くてマッチョみに磨きがかかってる。
道化の主人公を支える役柄上、姐さん気質が強くてかっこいい。良い役だと思う。

ゲームのオマージュだけど、自分は幻を作る黒い獣しか分からなかった。
触手の先端から立体映像を出してるという描写が原作への裏付けにもなっててとても良かった。

若干続編がありそうな気配を感じる終わり方ではあったけど、GIジョーやDOOMみたいになるのを考えると単発で終わって良いと思う。
同じキャスト、同じ予算でできるならぜひともシリーズ化してほしい良作だった。
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