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ザ・ピーナッツバター・ファルコンのQvQのレビュー・感想・評価

3.7
ダウン症に対する世間の理解はどのくらい進んでるんでしょうね。かく言う私もかつては未知過ぎてちょっと近寄り難いと思っていた一人でした。
職業柄その後いろんなタイプのダウン症児を見てきて、今は彼らの特性で長所とも言えるとてもピュアでほのぼのしたところがとても好きです。知ると言うこと、関わると言うことがとても大事なんだってことは常日頃からとても思っています。

それを踏まえて。まず今作はダウン症の若者をかなりナチュラルに魅力的に描いていると言う点で好感が持てました。なんとなく誰しもが心を開きやすいような、そんな魅力あふれる若者として登場させていることは彼らへの偏見の回避に繋がってくと思います。それがまずは嬉しかったかな。

映画としてもなかなか良かったと思います。人生がうまく回っていかないでいる人たちが、偶然の出会いから新たな人間関係(家族)を結び、希望へ向かっていく。ハラハラする場面も多くてドキドキしましたが、人が再生へ向かっていくのを見るのはやっぱりいい。(ってことで良いんですよね(^^;?)

あんまり長くクドくない程度にまとまってるのも良かった。元プロレスラーの人が車で派手に舞い戻ってくる場面は出来過ぎ感あったけど、実際の日本のプロレスラーの人思い浮かべたらだいたいそんなことやりそうで納得したりしました。(思い浮かべたのはアニマル浜口、長州力、蝶野あたり)

しかしまあ、「生きてく」ってことはただそれだけでも、そうそう簡単じゃないですよね…。
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