great兄やん

アンカット・ダイヤモンドのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)
4.0
【一言で言うと】
「愉快に輝く“愚か者”」

[あらすじ]
ニューヨークで宝石商を営む男は、ギャンブルにのめり込んでしまい、おカネに困っていた。しかし、そんな切羽詰まった状況を打開する一攫千金のチャンスを掴む。それは莫大な価値があるとされる宝石の原石だった。それをオークションに出して大儲けしようと企んでいたが、思わぬ客によって邪魔が入ってしまう。そこから男はさらに危険な賭けにすがりつき...。

観ていてこんなに頭がガンガンした映画って初めてかも😅
でも個人的にはメチャクチャ引き込まれましたし、特に終盤にかけての展開が本当に凄かったです!!

とにかくアダム・サンドラーの演技がめちゃんこ良かった!!
彼って『ジャックとジル』のようなおちゃらけたコメディ俳優かと思ってたら、こんな演技も出来るのですね😧...
まるで観ていてアル・パチーノが乗り移ったかのように見えました。
流石批評家から史上最高の演技と言わしただけありますね〜🤔

まぁその彼自身のキャラクターには一切感情移入なんて出来ないけど(^_^;)

もうとにかくクズ!!
ハッキリ言ってカイジよりもクズです!!(^◇^;)
借金はするわ、担保に出した時計はすぐ売って金にするわ、その金をすぐにギャンブルにつぎ込むわ、家族がいるのに平気で浮気するわでもうあののび太でも可愛く思えるくらいのどうしようもなさ(;´Д`A
こんなヤツ現実にいたら速攻で絶縁案件ですよ😓
ただそんなキレッキレなクズ野郎を見事に演じ切ったアダム・サンドラーはやはりキャリア史上最高と言われるだけあるなと思いました!!😆

ただね...メチャクチャうるさいのよ(;´д`)
130分間沈黙のシーンなんてあったか?と思うくらいの会話量の多さ。
しかもその会話という会話の中に『ウルフ・オブ・ウォールストリート』並のfuckの単語を言ってたような気がします(-_-;)
まさに“会話”のキャッチボールならぬ、“fuck”のキャッチボール😅
...あそこまで罵詈雑言に近い映画観たのも初めてかもしれない。

とにかく最初から最後まで目が離せない熱量がこもった作品でした!!
特にストーリー終盤にかけては、あそこまで心臓の鼓動が聞こえてくるくらいドキドキしたのって久しぶりかもしれない。
それくらいハラハラしましたし、間違いなく今まで観てきた映画の中でも屈指のクライマックスだと思います。

皆さんのレビューでは賛否それぞれありますが、自分は圧倒的に”賛“の方です!
それくらい良かったですし、やはりA24配給作品は期待を裏切りませんね〜!!😆😆