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シークレット・ヴォイスのmatsuitterのレビュー・感想・評価

シークレット・ヴォイス(2018年製作の映画)
3.3
記憶喪失の人気歌手をめぐるサスペンス。

良かったです!

好きなところ。(ネタバレ)

主人公2人の視点でさんざん揺さぶった後、母娘の喧嘩からはじまるカタルシス、モヤモヤの残るラストでもう大好きなやつでした。

この監督は不条理劇とカタルシスがやりたくてしょうがないってのが伝わってくる(笑) 今回もエンタメ性抜群でした。

母を追いかけてスターになった女が、母を失って歌う理由を無くしたけど、彼女のファンが歌う曲で復活するとか、一体何なんだこの奇妙な不条理劇は。。

ファンの女性は娘に翻弄されたけど最後に娘を見捨てて大好きな歌手を取る。その歌手の方は逆に母を追いかけて捨てた女だったという皮肉もやばい。

前半から今どき珍しいぐらいゆっくりと静かに描写されるのが、これから何かある溜めになってるのがとても良かったです。

歌のシーンも全体的に情感がこもっていました。クラブで演歌やってるみたいな感じ。

苦手なところ。

ちょっと中盤の溜めが長いかな。。
最後まで見るとぶっちぎりで面白いんだけど。

余談。

マジカルガールが大好きなので見ましたが良かったです。
これからもベルムト監督について行きます。
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