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ハスラーズのmatsuitterのレビュー・感想・評価

ハスラーズ(2019年製作の映画)
4.5
ストリッパーによるクライムコメディ。

ぶっちぎり最高でした!

好きなところ。(ネタバレ)

何よりショウビズ全開の映像がアゲアゲです(笑)
よくある実話系映画の湿っぽい展開かと思いきや、鬼のキレ味の映像編集がエンタメ度100%。ほとんどPVを観てるかのような映画でとにかく楽しい。
出演女優みんなキラキラ輝いててまさにそれ自体が超イケイケなコンテンツ。
女性たちのダンスとポップソングを連発して魅了。それで尺を埋めるというとんでもなく直球な手法にドハマリし大大大満足でした。

ジェニファー・ロペスの登場とポールダンスの激烈なインパクト、全編にわたるカリスマっぷりは映画史に残るレベル。

クラブのシーンは知ってる曲が連発するのもまた最高。00年代後半ぐらいから10年分ぐらいのヒットチャートという感じで、ほんと気持ち良くって仕方ない。
最後の逮捕されるところはスローモーションで流れるロードのロイヤルズがもうね、感無量でしたよ。。

単純に考えたら男を魅了するストリッパーの世界だけど、ウェブの感想を読むとこの映画は女性の高評価が目立ちます。
それでいてジョンウーやスコセッシを想起させるようなノワールオマージュ的なキメ絵がバキッと炸裂。なんたるカッコよさ。

もう1点は友情重視のキャラ描写です。
女性の争いみたいな描写はほとんど出てこないし、女性同士協力すれば強くなるっていうのをかっこよく描いている。
男は100%金ヅルでモブというのも振り切りが爽快でした。

役者について。

私は途中から仲間になるゲロ女ことリリ・ラインハートに私は完全にやられました。
とにかくかわいい。
年間ベスト女優は彼女が当選確実 (笑)

記者役のJ・スタイルズが、裕福で学歴もあるっていう対比もいいスパイスになってる。

主演2人はプエルトリコ系と中国系の女性。
そして主要な制作陣が全員女性っていうのが驚き。
監督、脚本、編集、美術、キャスティングが女性で固められてる。
プロデューサーも半数は女性のようです。

監督のローリーン・スカファリア、2020年2月ナタリーポートマンが本来アカデミー撮るべき人の名前を刺繍した女性監督の1人ですよ。

好きなシーン。

自宅のパーティでみんなと盛り上がるところ。
(特におばあちゃん)
私はあなたの生まれ変わりだとかいってはしゃぐあたりがね、リアリティのある友情描写に震えましたね。

次が「トムクルーズに似てない!?」のくだり。
爆笑ですよ。
ぜんぜん似てねーっつーの(笑)
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