フィンランドの名匠 アキ・カウリスマキ監督作品
パリを舞台に、3人の愛すべき芸術家のボヘミアン生活を描く
『ル・アーヴルの靴みがき』の前日譚的な作品
作家と画家と音楽家
この三人はもちろん、その彼女や関わる人々も含めてすべてが愛おしい登場人物達
軽妙なタッチでどこか抜けているのにリアルで優しくてかっこいい
そして抜群の存在感があるワンちゃんの可愛さも健在
カウリスマキにしか作り上げる事の出来ないこのオフビートでシュールな世界観
比較的重めの話なのに、カウリスマキの手に掛かればコミカルになるのでクスッと笑えるのが素晴らしい
不器用でお金はないけど下を向かずに前向きに生きている姿勢は憎めないし絶妙に琴線に触れる
そんな無表情な彼らが表情を取り戻した時の小さい笑顔はたまらないものがある
エンディングで日本語の歌が流れてきてびっくりしたけどあれはなんだったのだろう
悲しい映画ではあるけど、誰よりも優しいカウリスマキの映画が大好きだ
〈 Rotten Tomatoes 🍅-% 🍿87% 〉
〈 IMDb 7.7 / Metascore - / Letterboxd 3.9 〉
2020 自宅鑑賞 No.489 GEO